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「弱さ」を見せる「強さ」

一言でいうと

弱さを見せられる人は強かった

活用シーン

リーダーシップ、組織マネジメント

内容

今回は学術的な実験ではありませんが、興味深い内容なのでピックアップしました。

1992年米大統領選の5カ月前
候補者のうち、ビル・クリントンの支持率は惨憺たるものだった。
対立候補のブッシュかとロス・ペローに大きく水をあけられていた。

そこで、クリントン陣営は「強さ」をアピールするのではなく、人としての「脆さ」をアピールした。トーク番組で子供時代や家族関係の問題をカミングアウト。

そこから1カ月もたたないうちにクリントンの支持率は
33%→77%に急騰!

人間らしさを見せることで、カリスマを発揮した例を考えられる。

『カリスマは誰でもなれる』オリビア・フォックス・カバン

この世に完全無欠な人がいるでしょうか。
私の知る限り、それはない。
ということは、誰しも弱さがもっているわけです。

しかし、大人になる過程で、私たちはその弱さを隠そうと鎧を身に着けます。
身に着けた鎧は、一見弱さをカバーしているように見えて、弱さを腫れもののように目立たせてしまいます。

本人はそれを隠そう、隠そうと、本当の自分の逆を演じようとします。
弱い人は、強い自分を演出します。
優れた格闘家が「子ども時代にいじめられた」経験を持つ人が多いのは、自分の弱さをカバーするために訓練したからじゃないか、と私は思っています。


とはいえ、いくら隠そうとしても、滲み出してしまうのが本性。
周囲の人はその人の弱さをなんとなく知ってしまうものです。
その時に、「私はこんな弱さを持っているんです」とカミングアウトされると、多くの人はきっとこう思います。
「よくぞ、そんなに言いにくいことを言ってくれた」
そうやって、隠したいことを話してくれたというところから、信頼関係が醸成されていきます。

これは一対一だけでなく、一対多でも同じなのでしょう。
すべてを語ってくれたこの人は信用できる。
それをカミングうアウトし、克服しようと頑張ってきたこの人を応援したい。
そんな風に思うのかもしれません。

人は弱みを隠すより、さらけ出したほうがうまくいく。
大事なのは、弱みをさらけだす、強さなのかもしれません。


家業を継ぐ、二代目、三代目のための本、出版しました。

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