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早く気づいてあげて「発掘」

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ビュー数とかスキ数とか関係ないんです。玉石混交の膨大な数の記事群に埋もれた、わしがあぁいいなと思った素晴らしい記事を御紹介します。いやいや、もっともっと読まれるべきでしょ?という… もっと読む
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記事一覧

それゆけウサギ!

ウサギは私に一言投げかけると一目散に走り出しました もちろん二足歩行で ってか今喋りまし…

灰瀬
1か月前
2

身体を売る

 端的に言えば、たった今、身体を売ってきた。二時間で五千円だった。  包み隠さず言えば、…

メコン小川
2か月前
34

愛の肥満児

私には腹違いの弟がいる。 私、30歳。弟、6歳。 年齢差24歳。 パパはとうに還暦を過ぎたが恋…

なまお
1年前
12

「セールスマンの死」17   20211015

 そうだった。ここで暮らしていたころは他に交通手段などないから、マイカーであの角を右に折…

【詩】社会

零れ落ちる涙の意味さえ分からず 零してく明日に繋げた やけに眩しすぎる空を眺めては 溜息が…

きりいろふ
10か月前
5

無からの発信 句読点と成長

下を見れば目の蒼い狼がまわりを威嚇している。 さて最近。 二月三月はメンタルズタボロディア…

もTOヨし
2週間前
3

タイトルほどはポルノでもない古い映画

「ポルノグラフィックな関係」 50代はどのくらい若く、どのくらい老いているものなのか、どう振る舞うべきなのか、良いモデルが見つからない。40代は切れなく多忙で、私生活でも仕事でも飛んでくる球をガンガン打ちかえすだけで精一杯、何がなんだかわからないままだった。 たまに渋谷のとあるアパレル店で天井まで5面鏡のあるフィッティングルームに入って試着をすることにしている。チェックをすると、いつもは見えないような背中の下の鞍肉のような肉の塊が見える、愕然とする。 そんな肉、年齢とともに

「ひな祭りと女の子の厄」超短編小説

今日は楽しいひな祭り。 小さなころ、この歌を聞いて思った。 ひな祭りって楽しいものなの? …

小木友月
2か月前
3

一人芝居

左向きに横になって、私は、テレビ台についてるテレビカードの残り冷蔵時間を表示する小さな小…

雨衣 蛙
2か月前
3

【#短編小説】怪談 指

 部屋に指が落ちていた日の話をしましょう。  あれは、長さと肌艶からして三十二歳ごろの男…

胃袋が、
替え玉だらけ、
夜「泣き」ラーメン

3玉食べたければ、それに見合った水分も取りましょう。眠れぬ夜にならないために。
ってかその前に3玉も食うなと言われるまえに言っておきます・・・

配慮はいるけど遠慮はいりません

私が外国人スタッフを受けて入れた時に、支援機関の方に言われた言葉です。 言葉がわからない…

グランス
1か月前
6

短編小説1『ユキコの指』

* 乾いて固まった白ごはんに刺さった箸をぼうっと見ていた。どこかちょっとずつ曲がっていっ…

蚊取り線香
1か月前
4

コメディアン

 田沼は慣れない手つきで中華包丁を握った。  長ネギを一本、まな板に寝かせ、ゆっくり切っていく。 「田沼さん、だから前も言ったじゃないですか」見かねた高橋が、田沼から包丁を取り上げて言った。「この細さのネギなら、五本くらい一気にいかないと開店に間に合わないですよ。何のための中華包丁ですか」話しながら、トントンと束ねたネギを切る。 「いやー、ごめんね。高橋君。前に指切っちゃて、なんか怖くてさ」 「ほら、猫の手ですよ。中華包丁は腹の部分がこんなに大きいんですから、刃をこれ以上、上