読みもの「この夏は、みょうがですよ」

アラフォーにもなると
若い頃のように
元気っぱいご飯が食べられなくなる。

食いしん坊を自負している
私ではあるが

コッテリがこたえる
という事実に直面し
しゅんとすることも増えた。

そして

最近
何が旨いと感じるかというと

さっぱりしたお味の料理。

とりわけ

「薬味」がどっさり使われたものが
美味しく感じられるようになったのです。

夏はまた、
それが顕著に出る。

・大根おろしにポン酢
・わさび醤油
・たっぷり刻んだネギ
・何にでも青じそ
・生姜は辛くても歓迎
・スダチやレモンのひとしずく

そしてそして
この夏は
「みょうが」なのです。

＊

みょうがは
子どもの頃には、
申し訳ないけど
どこにも美味しさを見出すことが
できなかった野菜。

それが
今となって

強い香り、ほんの少しのピリッとした刺激、
苦味、ほろ苦い後味…

その全てが尊いと解ったのです。

一度買って食べるようになったら
やみつきになり
冷蔵庫に常備するように。

肉や魚をさっぱりさせてくれるのは
もちろん

刻んでかつお節とあえ、
醤油を垂らしてから
ほかほかのご飯に乗せる。

……するとどうでしょう。

少食になりかけていた
アラフォーが
ご飯をおかわりしてしまうのです。

（嗚呼、それはそれで困りものだ。）