真実の目

混沌とした、複雑に絡み合ってしまった球体の中で、溢れ出した情報はどこに流れ着くものなのか。
青い星の、70億人の脳に話しかけ、漂着するなら、そこかしこの人の脳にインプットされるべきモノが、あからさまに遮断され、捨てられる。
管理されたのではない。まず始めに、管理したい者が操作するのだ、諸君。
秩序は誰が保とうとして始まるのだろうね。
ルールは誰が決めるのだろうね。
自由という名の自由になり得ない秩序の中のルールの物語。
風穴を開けよと、もがく人の思考に敵意を向かせるのは、お誂えだ。彼らは「見よアレが秩序を乱す者達だ」と指差して、石をパンに変えた者を一体どうしただろうか。
人は何を信じるべきなのか。
奇跡は今、誰を待っているのだろうか。

これから、ますます人は人を管理し、統制し、同じ青い星の中の平等は消えて行く運命。
分かっているのに止められないのは、力の及ぶ範囲が広すぎて、食い止められないのだよ。
気づいたとて、気づいた後に何をすべきだろうか。何ができるだろうか。

白雪姫の食べた赤い美味しそうなリンゴは、その見た目に反して、死には至らせないまでも人を昏睡させるに十分魅力的だったのだ。
あなたの目の前に置かれた情報は、何かを貶めるため、艶やかに光り、興味をそそらないだろうか。
良いところしか見せないよう、飾られていないだろうか。
用心深く、誰かにそれを試そうと、あなたを前に押しやる者の存在がないだろうか。
新しい画期的な事に、トラップは存在しないだろうか。

それを隠すため、情報が操作されてはいまいか。
ルールは誰が決めるのだ?
そこから見えない力は始まっている。
気づいた者には烙印を押され、あなたに牙を剥く。

過去を見よ。そして考えよ。
あなたの思考に忠実たれ。真実を見抜く目を抜かれるな。

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