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終戦記念日の会話

昨日8月15日、終戦記念日だった。

以前から、日本人として、親として、やらなければならないことがあるんではないかと考えていた。私はほとんど知識はない。でも子に伝えなければならないことがあるし、子と一緒に学ばなければならない立場でもある。

娘は今年小学校2年生になり、いろいろと理解できるようになった。そろそろと思って、炎天下の中、二人で東京都現代美術館に行った。

汗だくになりながら、美術館に到着して、MOTコレクション展に行った。ここには戦前、戦中、戦後の戦争に関する作品が置かれていた。

豊島康子さんの作品の前で、娘が立ち止まったので、そこで私の知っている戦争のことを話をしてみた。

大して知っていることは無いんだけど、でも娘がいい質問してくれて、会話を引っ張ってくれた。

「戦争って悪いことなんでしょ?だったら警察とかどうしてたの?」

「戦争は絶対にやってはいけないこと。戦争は国の命令でやっていたことだったから、悪いことやってるって意識も薄かったし、誰も悪いことだって言えなかったんだ。」

※この辺りの考えは人それぞれあると思われるので、この文章内の考えは、あくまで私個人の見解です。ご了承ください。

あとは作品に対する「どうして?」攻撃。でもしっかりと観察した上で質問してくるので、私も学びが多かった。

一つの作品の前で10分以上の時間を過ごして会話した。

この豊島康子さんの「前例」という作品は、20世紀になってから敗戦までの美術家の欧米以外の渡航先と渡航理由を調べてつくられたとのこと。

娘の足を止めたこの作品とは、きっと娘と何らかの対話をしたんだと思う。親が勉強不足で戦争の話ができたかったとしても、近くに作品があれば、歴史の舞台となっている場所だったり、キッカケになる情報さえられば、それを通して戦争を伝えることができる。

戦争について子に伝えるということは、未来に生きていく人たちのとっても忘れてはいけない人間たちの過ちなんだと思う。

この現実から逃げずに、子と向き合っていきたい。

戦争経験の無い私が推測で話をしてしまうことがどうかとも思っていたのだが、でも少しくらい間違えていたとしても、8月のこの時期になったら、戦争映画見たり、絵を見たり、本を読んだりして、家族で戦争の話をしていくことにした。

娘と美術館に行って戦争の話をしたことがキッカケで、帰宅後は妻とも話ができた。

戦争があった事実を忘れさせない。

事実を曲げて子に伝えないように、これからも学んでいきたい。

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