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KATARAの小説

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KATARAのオリジナル小説です。いずれもKindle本で販売中。ぜひ試し読みをどうぞ。
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2021年12月の記事一覧

小説【 dreamers 】13

放課後英理はひとりで買い物に行き服を買った。今まで着たことがないデザイン、大人っぽい上下…

KATARA
2年前
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小説【 dreamers 】12

自信はなかった。それに、と英理は思う。もし全部がうまく行ったとしても、男が不倫をやめる気…

KATARA
2年前
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小説【 dreamers 】11

密会現場を撮ったら男を尾行して、どこの誰かを突き止める計画。昨日見た男は母と同年代だった…

KATARA
2年前
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小説【 dreamers 】10

翌日登校しても英理は授業に身が入らなかった。真面目にやってるクラスメイトたちが子供に見え…

KATARA
2年前
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小説【 dreamers 】9

英理の父、要が帰ったのは10時半。 帰りはいつもこのぐらいだった。もっと遅い日もある。恭子…

KATARA
2年前
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小説【 dreamers 】8

不倫をやめさせるにはどうしたらいいだろう。 ママには直接言えない。パパにも当然言えない。…

KATARA
2年前

小説【 dreamers 】7

ラブホテルに入っていく母を見ても英理は棒立ちだった。大声で呼んだり追いすがったりできなかった。ただその場を逃げるように離れ、駅に行くまでのあいだ何度か通行人にぶつかった。 駅に着いてもすぐ電車には乗れず、しかしいつまでもホームにいては帰りの母と鉢合わせるかも、と乗車したが結局地元の駅の1つ手前で降りた。このまま帰れる? 家でママと会ってどんな顔をすれば? ホームで何本も電車を見送り、2時間はぼんやりしていた。 「どうしたの、ボンヤリして」 「え?」と英理が見ると、