論語と日本人と現代中国人
論語が好きで中国人とビジネスをされている日本の方から「こんな本が書かれた国で育った人達がなぜあんなことやこんな(えげつない)ことをするんですか?」という質問を受けました。
はっきり言うと、日本人が好きな論語や史記、三国志時代の中国人と現代中国人は全く違います。
三国志時代以降、中国は異民族と漢族(この概念は好きじゃないんですが)が入り乱れる激動の時代に入ります。その歴史の中で歴史書に記録されている事柄を読んでいくとめまいしかしなくなるほど凄惨です。
私は初めて北宋の政治家司馬光が編纂した『資治通鑑』(しじつがん)を読んだ時に、そのグロイ記述(処刑や拷問方法のバリエーションが多すぎる)のオンパレードに参ってしまい読むのを途中で頓挫したほどです。
五胡十六国時代以降、中国人の価値観であったり死生観であったりが劇的に変化し、それが今にも引き継がれているわけです。
私の中国人の友人の中でも資治通鑑を好んで読む人がいますが、中国人でも中国人を理解するために読んでいるんですね。
ただ、500万字超えの書物であることから、日本も含めて多くの人が敬遠しマイナーなものであることは否めない…..
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