川地あや香(カワチ製菓)

金工作家、菓子作家として活動しています。 主にHPを中心に発信していますが、2019年…

川地あや香(カワチ製菓)

金工作家、菓子作家として活動しています。 主にHPを中心に発信していますが、2019年新たな場所に出かけるつもりでnoteも始めてみることにしました。12月にパイ・インターナショナルさんより書籍出版予定です  http://www.kawachiayaka.com/

最近の記事

生みのくるしみ

今年は1年かけて本を作ってきたのですが、佳境に差し掛かった夏~秋、本を出すということについてに向き合いました。楽しくおいしいおやつが作れる本ですし、終始楽しく作れたらそれが一番いいのですが、初めての出版社さんとのお仕事はやはり迷いつつ頭をひねらせつつ…だったことを記録しておきます。 書籍づくりは妊娠~出産と同じ。なにをどう生むのか?というつわりのような迷いを経て、現実味を帯びてくるといったん安定し(気分が上がってくる)、最後の追い込みの細部づくりでまた苦しむ。 ウェブサイ

    • 仕事のかけあわせ(お菓子作家/金工作家)

      私は金工作家 兼 菓子作家という仕事をしています。 確かに山形に来たばかりのころ(2012年)は、東京時代は自分の作った調理器具でお菓子制作をしたり色々とやっていたけれど、もう職人として、何かひとすじにしなければ、と思っていました。そう迷いながら悶々としている時期はしばらく続いたと思います。費用の面でも、作業場代や道具代にかかるものもそれぞれ別だし、決して効率は良くない。でも結局続けてきてしまったら、金工お菓子作家としての仕事に落ち着いてきたように思います。フラリフラリとし

      • 本を作っている課程より。その1

        HPでも少しずつお知らせしていますが、2019年の末に、パイ・インターナショナルさんより 本を出版することになりました。タイトルはまだ仮題でこれからですが、 おやつのレシピ本です。休憩で息抜きに気軽に作ってきたおやつです。これまでの生活から季節ごとに集めています。 と言っても、素材がすでにあるわけでなくて、まさに今年の生活の中で作っております。写真も全て私が撮っているので、私的な日常の空気ありつつ実用性もあるものになればと思っています。こういうのって全体がほぼできあがってか

        • 週一断食して、いいなと思ったこと5つ。

          週一断食を「しています」と何日くらいから言えるのかな?と思ったところ、新しい習慣は定着するのに66日かかるらしいので、一応そういう生活になってから66日はたったので、習慣になりたての時点での事々を書くことにした。 なんでそんなことしたのかは、食べることが好きだからしてみた、ということになります。また最後に書きます。 きっかけになったのは関口賢先生著「月曜断食」という本。目次より「消化器系の不調は万病のもと」、なるほど。「食べない常識を忘れてしまった現代人」。飽食の時代とよ

          母親というモテ期をのりきるために。

          うちは今とにかく「ママがいい!ママー!」。どこのお家でもそうかもしれないけれど。お風呂に入ったりするのはもちろん、絵本を読むのも、食事の時に袖をまくるとか顔を拭くことや、着替えの服をとるのも、細かなことまでみんな、他の家族でなく「ママにやってほしい!」すぎて少し大変になっている。好いてくれるのは嬉しいけどだいぶトゥーマッチ状態である。 (最近の息子を描いたものより) 夫がせっかく休みの日なのにママがいい!となるので、結果、私が忙しくて夫が暇しているという時間も多々生まれる

          母親というモテ期をのりきるために。

          昔に比べたら、まだよくなった。

          仕事で昨日、寒河江のGEAさんにお菓子などをお届けに行って、振り返り中です。毎日作るというよりは、企画展やイベントごとの時に集中して作るという形なので、一つの仕事が終わったらできるだけ振り返るようにしています。 今回こそは、余裕をもってお届けに行ってどっかでランチでもして、ゆっくりしようと思うのですが、あれもついでにお届けしたい、とかが知らぬ間に出てきてしまったりで結局夕方になってしまい、晩ごはんに間に合わないので夫にお願いすることになり。よくあります。なかなか自分のイメー

          昔に比べたら、まだよくなった。

          仕事じゃなくて好きなこと

          何でも書いていいと言われたら、本当に純粋に好きなことと言えばダンスを見ることです。物を作ることを仕事にしているので、食べ物や工芸作品に触れるはもちろん好きなことですが、それは半分勉強も兼ねていることも。これ作るの大変だったろうなと思うこともそう。純粋な好きという目線で見ることは意識しないと難しい。 純粋に「お客さん」でいられる好きなことといえば、ダンスを見ることだけかもしれない (学生の時に作った、パンケーキと焼印のアニメーションより。) 小さい時は私の強い希望でモダン

          仕事じゃなくて好きなこと

          SNSが苦手だというのを掘り下げたらば、

          昨日無事にはじめての投稿をしました。今日は自分自身の発信との付き合いについて考えてみました。 私は美術の大学を出ていますが、SNSなどをほぼ全員がやるようになったのは大学を卒業してからで、工芸科は特に、ウェブ上で発信することについて学ぶ機会はほぼありませんでした。今の美大では少しは違うでしょうか。 ものづくりの作家でもほとんどの人がアカウントを持っている。SNS上の付き合いはほんとの付き合いになった。発信する作業にもそれなりの時間をかけていると思うので、ときどき点検するこ

          SNSが苦手だというのを掘り下げたらば、

          道具を持てば その気になる。

          noteを始めてみることにしました。簡単に自己紹介させていただきますと、山形県在住で、金工作家 兼 菓子作家をしています。一応金工作家がメインで、主に食まわりのものを金槌で叩いて作品を作っています。 もともと、食べることとお菓子作りが好きだった私は、大学時代に金属専攻を選び、カトラリーなどテーブル周りのものに加えて、焼き印やお菓子の型などの製菓器具を研究しているうちに、お菓子そのものも研究していくことになりました。 そのお菓子たちは、イベントや展示の機会などにお客様に

          道具を持てば その気になる。