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本を読む。パスタを茹でる。

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

マイルールとして水曜日はお酒を飲める日。先日の読書会のワインが残っていたのもあって、今晩の夕食はパスタにする。

こう見えて料理は苦手ではない。もともと祖母がお勝手に立っていたが、高齢で厳しくなってからは家族が持ち回りで料理する。そのため我が家では、父も母も兄貴も料理が出来る。
 
だが独り暮らしのミニキッチンは、横幅が最低限の広さしかなく、コンロも1口である。調理用にカウンターテーブル(木材をコの字に3枚組み合わせたもの)を造作して、何とかⅡ型キッチンにしている。

見る鍋は煮えずとは、昔から言われていることで、もう沸騰寸前じゃんと思ってもまだぬるいし、蓋をしているとこぼれるし。

「本なんてものはスパゲティーをゆでる間の時間つぶしにでも片手で読むもんさ。わかったかい?」

村上春樹「風の歌を聴け」より抜粋

何かパスタを茹でるシーンでいうと、村上春樹さんの作品を思い出す。やたらとパスタを食している印象がある。 

料理中にも本を読む姿をカッコいいと思えるのは、私だけだろうか。流石に料理中は調理に集中したいため、本は読めないけれども。

取りあえずパスタを茹でて、麺がお湯に浸れば火から下ろす。余熱で柔らかくしている間に、具材を炒めてパスタに絡めるソースを仕上げる。

台湾の漫画家 高妍さんの「緑の歌」下巻にも、たらこスパゲティを作るシーンがあって、食欲をそそられる。

でも何だかんだトマトベースのスパゲッティが好き。いつかルパン三世の「カリオストロの城」のようなミートボールもありだよなと思いつつ、今日はソーセージにする。

ちなみに食器類にも多少こだわりがある。ワイングラスとかも実家から拝借してきたし、駅ナカで陶器市をやっていると、ついつい見ちゃう。たまに買う贅沢品が食器と言う。

そんなこんな、パスタにソースを和えて完成。最高の晩餐。

高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」の主人公だったら、きっとわざわざ仕事終わりに料理して腹を満たすことなんぞ、時間の無駄だと言われるだろう。

だけど、それはもちろん時間を掛けたってのもあるけれども、やっぱり美味しいものは美味しいし、何より料理自体が楽しい。

そう言えば、知り合いにも心がクサクサしたら料理に打ち込むと語る人がいた。ジャガイモの皮剥きやキャベツの微塵切りに集中することで、逆に心が落ち着くのだとか。

美味しいものを食べて、食後に本を読む至福の時間。それではまた次回!


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