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読書は音楽と共に

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日読書会にて、本を読んでいる時に音楽を流しますかという話題になった。私は無音よりもBGMを流すタイプである。

特に物語を読んでいるときは、その作中に登場する音楽を流すことにより、作品への没入感を高める。

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」幻冬舎や宮下奈都さんの「羊と鋼の森」文藝春秋を読んでいたときは、ピアノの名作を流していた。

今読んでいる平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」文藝春秋は主人公がクラシックギタリストであるため、同様にギターの名曲集を流す。

作中に音楽家やバンドの名前が出てくると、つい聴きたくなってしまう。村上春樹さんがランニングの時に流している曲と、同じ曲を流して走る(村上春樹さんほどストイックに走れないが)。

高 妍さんの「緑の歌」KADOKAWAの中には、"はっぴいえんど"の細野晴臣さんが登場する。当然、「風をあつめて」を流しながら読書に耽る。

読書は文字を追うだけではなく、その情景を耳でも楽しんだほうが、より面白くなると思うのは私だけだろうか。

だいぶ前に、中勘助さんの「銀の匙」を3年間かけて読み込むという灘高の中学生の深イイ話を観た。飴が登場すれば駄菓子屋で買って食べたいり、外で遊ぶシーンがあれば思いっきり遊んだりと授業中にやったらしい。

それだけ物語に没入することが大事なのだろう。主人公の気持ちに寄り添うためには、主人公と同じ行動をすることが一番ということだろうか。

イマドキのビジネス書にもあるように、インプットしたことはアウトプットすることが大切なのだ。

批判的に読んで何も実践しないより、ざっくばらんに読んで1つでもやってみるほうが価値があると、私は思う。

ちなみに読書会でも音楽を流す。沈黙が苦手であるため、間を持たせるために音楽でごまかす(気にし過ぎかもしれませんが)。

紹介される本によっては選曲を変えることもある。漫画を紹介されたときは、アニメの主題歌やBGMを流すし、ミステリーならばホラー調の音楽にする。

単純にその方が楽しいからだ。話し手も気分が上がるし、聞き手も世界観に没入できる(むしろ無音の読書会は怖いし眠くなる)。

話を戻すと、作中に出てくる音楽を流すことは、読んだことを1つでも真似してみることに繋がる。読んだだけで終わりでなく、行動が伴う読書となる。

音楽と物語がセットになるため、より思い入れ深い本になるのではなかろうか。それではまた次回!

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