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1月27日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2024年1月27日の夜に開催した、東京読書倶楽部の読書会の報告です!

この日は新規の方が6名、リピーターが5名の合計12名でお酒を飲みながら読書会、その名もBOOK & BOOZE! 新年一発目の飲み有り読書会も、お陰様で満員御礼!

今回は本のジャンルが多岐にわたり、アップダウンがありながらも、本の話ならばいくらでも話せる読書家たち。

紹介して頂いた本

読書会終了後に撮影 ※撮り忘れあり

船戸与一「山猫の夏」講談社

ブラジルのとある街のバーで働く日本人の主人公が、同じく日本人の男”山猫”がやってくる。いわゆる裏世界の人間らしいのだが、故あって主人公も彼の旅に同行することになる。

一緒に旅をしていく中で、山猫と共に様々なトラブルに見舞われるの通じるのだが、それを乗り越える度に主人公も成長していく。ブラジルの砂漠を舞台に、彼らの白昼夢は続いていく。

貴志祐介「硝子のハンマー」KADOKAWA

防犯コンサルタントの主人公と弁護士の掛け合いで、とあるミステリーを解決していく。キーポイントは誰目線か分からないまま物語が進んでいく点。昔ドラマで大野智が主演していたのが懐かしい。

平野啓一郎「私とは何か『個人』から『分人』へ」講談社

大学時代、教室での自分、部活動での自分、家族といる時の自分がなんか違うように感じて(一貫性を持ったほうが良いのでは?と)迷っているとき、昔からの友人がこの本を紹介してくれた本を読んだという。

個人が本来の自分というものであるならば、誰しも様々な人に対して分人を有しているのだから、それは肯定すべきなのだって。

飯塚訓「墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便」講談社

1985年の日航機123便が墜落事件。坂本九さんや向田邦子さんが乗っていてた便において、遺体の身元確認班(運び込まれた遺体を確認し、遺族に届けるまで)の班長として従事していた人々の心境を記す。

乗客500人近くいるなか、運び込まれた遺体は1000体以上。班長の「訓練された組織は強い」という言葉が響く。年始早々震災があったけれども、素人が大きいことをしようと思うわず、できることで支援するのが大事だと。

ナガノ「ちいかわ」講談社

小学生を中心に流行っているサンリオ的なキャラクターかと思っていたけれども、めっちゃ現実を突きつけられるときがある。あんなにかわいいキャラクターたちが、生きるために労働しなければならないなんて。

何というか、引っ込み思案で、何をするにも右往左往してしまうちいかわの姿が、社会人一年目みたい。そんなときこそ、ハチワレやうさぎのような友達が必要なんだろうな。

柞刈湯葉「横浜駅SF」KADOKAWA

横浜のサグラダファミリアこと「横浜駅」がとうとう・・・・自己増殖し始めた日本。本州はすでに壊滅、防衛ラインはJR北海道と青森の間と、JR九州と山口の間のみ(四国は見捨てられたという)。

横浜駅内では、多額の金と引き換えに、10歳になると”スイカ”と呼ばれるチップを埋め込まねばならない。でないと改札口から構外に出されてしまう。”青春18切符”で侵入した主人公、だがその期間は3日のみ。

小川洋子「博士の愛した数式」新潮社

年配の数学博士と、家政婦としてやってきた母と息子(ルート)の物語。だがその博士は事故で記憶が80分しか保たず、合う度にルートのことも忘れてしまう。

そんな中でも、博士に優しく接しようとする母と少年。何度読んでも、優しい世界で涙が出る。

逢坂冬馬「報われなかった海賊へ」早川書房

1945年ドイツ降伏後。ナチス体制化で父を処刑された主人公は、ヒトラー・ユーゲント(レジスタントとは異なる少年団的な団体)として、自由のためにナチ政権と戦う史実に基づくフィクション。

作中でも強大な敵(ここで言うナチス体制)に対して、戦う者と屈する者で分かれるけれども、自分が当時生きていたとしたら、果たしてどっちの選択をするだろうか。

田嶋陽子 他「田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?」KADOKAWA

フェミニズムについて、男女を型にはめる考え方やら、男女で結婚の考え方が違うこと、女性議員・参政率の少なさなど、分かりやすくはあるが、今までと視点が違う話に戸惑いながらも学べる。

他の参加者曰く、最近は絵本でもジェンダーについて取り扱うことも多く、かっこいい男の子、かわいい女の子をむやみに使わないようになっているらしい。当たり前って、思い込みなのかもね。

セス・グレアム=スミス「ホラー映画で殺されない方法」竹書房

ホラー映画にはある程度「型」があるため、それさえ守ればホラー映画で生き残ることは可能だという。なお、ホラー映画には「ゾンビ系」「キラー系」、「幽霊系」など様々なタイプ分けがされていることは前提である。

いくつか殺されないための方法が記されているのだが、例えば急に孤立するやつとか、マッチョな奴は殺される傾向にあるらしい。疑うものも殺されるらしいのだが、まさかな。そんなことあるわけな

2024年2月の読書会スケジュール

2月10日(土) 14:00~17:00
散策×読書会  → 満員御礼!!!
2月17日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会  → 満員御礼!!!
2月17日(土) 13:00~17:00
文学×ボードゲーム会 → 6名参加者あり!
2月23日(金) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。

皆様とお話しできるのを、心よりお待ちしております。

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