フォローしませんか?
シェア
島根へ直感移住。そして大山へ。漂泊俳人ことだまこ
2020年5月16日 01:27
あたりまえの日々奇跡かな有無日季節は移ろい、日常は戻っていった。 友だち夫婦とご飯食べたり、旅行に行ったり、妊娠前と変わらないような日々を送っていた。 6月に入った頃、一人暮らしをしていた母が具合が悪いと連絡があり、わたしは病院へ付き添って行ったのだった。 検査をした後、わたしだけが先生に呼ばれたとき、ドラマみたいだなそんなことを思いつつ診察室のドアを開けると、先生の表情
2020年5月13日 07:01
朧月わたしの輪郭はゆらぎ緊急入院したわたしは、亡くなったこどもを産んだ。 お腹の中にいるこどもを「はる」と呼んでいた。 はるは生きていたこともあったから、なにかの理由でその人生を終えたのだろう。 退院してから抜け殻のようにぼんやり過ごしていた。出張の多かっただんなは、それでも温かく見守ってくれていたのだと思うし、本人も同じく辛かったと思う。 生まれて初めてのひきこもりは、友達に
2020年5月10日 19:35
抜け殻に魂灯す数え日よ「ありがとう」と、あの日わたしは幸せを受け取った。「おめでとう」の拍手降り注ぐ祝いの席で、人生で最高の瞬間。そのときわたしは妊娠6か月で、子育てをしたいという理由で円満退職したのだった。妊婦健診も順調だったし、胎動もはじまっていた8か月の年末に異変は起こった。「なにか身体の中で問題が起こっている」という虫の知らせのような感覚だった。実家の母へ電話して「なに