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お客様の来る理由 ヒト編

【小さなお店の作り方】
自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談

◆お客様の来る理由 ヒト編

会社員時代の店舗勤務の時に何度も何度も言われていた事が

「お客様の顔と名前を一致させなさい」

これがとても苦手でした。でも「あぁ、この方とまたおしゃべりしたいなぁ」と思うと不思議と覚えられました。

このお客様の事を覚える事が天才的なのが妻です。どのような法則で覚えるのかは分かりませんがいつも感心してしまいます。
僕が接客して彼女は見ていただけなのに「1年前に〇〇を買って頂いた方よ」と耳打ちしてくれます。
彼女はカタカナをはじめる前は僕と同じ洋服屋さんに勤めていて、当時も顧客さんの今まで買ったモノはほとんど覚えていました。
お店のサービスとしては古典的な事ですが、やはり生身の人間に覚えて貰えるのは嬉しい。

「あら!〇〇さんこんにちは、この前買って頂いたモノの調子はどうですか?困った事があったら言って下さいね」

こう言う会話が飛び交う店は強いです。

お店の商品や雰囲気を気に入って頂ければリピーターになって頂ける。実際自分でお店を経営する様になってから、顧客さんのありがたさが本当に骨身にしみます。売上だけで無く、お店の応援団になってくれる。この事が本当に心強い!

実は以前より心がけている事が、顧客さんはものすご〜く大切だけど、普通に買い物をしてくれるお客さんも同じくらい大事だと言う事。顧客さんになる人は、ある意味顧客のなり方を知っている方。共通点は・感じの良い立ち振る舞い・店スタッフとの会話を楽しめる・お店とお客の関係を対等に見ている・自分より他のお客さんを優先するetc...
色々ありますが、今あげたような事をされたら僕達お店はその方のファンになっちゃう。

でもね、、、
お店にふらっと訪れて、サッとお買い物をされて行くお客さんもたくさんいます。この方々もカタカナの応援団です。なので、この様な方たちも本当に大切にしたいから、顧客さんと話が盛り上がり過ぎそうな時はそっとお店の片隅に移動します。すべての方が心地よくお買い物をしていただきたい。

話がそれてしまいました、、
お客様が来る理由のお話でした。

なんだかんだ言ってもお店は魅力的なモノが並んでいないといけません。
その上でお客様に来て頂けるかどうかを決めるのはお店の人が作るムードなのです。ムードはブランドとしてとても大切な事。

**今日のお店の作り方**

良い店には会いたくなる人がいる。


日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
カタカナ河野のお話でした。

【次回の予告】

◇雑貨屋だけど販売員は超大事。

たぶんカタカナは日本一接客する雑貨店かもしれません。
文房具屋さんに行ってもあまり接客された事無いですよね?でもカタカナは嬉々としてぺんてるの名作シャーペンの万年シルKERRYを熱く語ります。お客様はシャーペンを手に取っただけなのに熱く語り始める店員にビックリするかもしれません。その訳はいたってシンプル。伝えたいから。押し売りにならない接客術があるのです。

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