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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(6)-(10)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

前回もお伝えしましたが、小生、実はTwitterもやっておりまして、そこで相棒のメタル君(メタルスライム)に色々呟かせております。

そして7月からは「今日の精神医学豆知識!」と題して、メタル君が精神医学のトリビアを毎朝広めておりますが、なかなか好評でございます。

note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️

Twitter民の皆様も、Twitterでは説明しきれなかった(おまけ)を加えておりますので、ご興味があれば是非お読みください!

【今日の精神医学豆知識集!(その2)】

6.みんなが社会で習った「大宝律令(701年)」には、精神障害者が罪を犯したときに刑を減刑する規定があったよ。でも、責任能力じゃなくて儒教的な考えに基づいた法だったみたい。

(おまけ)当時のヨーロッパでは、精神疾患は悪魔による災いと見做されていたけど、日本では篤疾(重病の一つ)と考えられていたんだ。つまりこの点においては、日本の方が進んでいたと言えるんだよね。


7.日本最古の医学全書「医心方(984年)」には、精神疾患の症状と治療法が記載されていたそうだよ。ちなみに江戸時代に復元された医心方は国宝になっているよ。

(おまけ)医心方にはオカルトじみた内容も書かれていたよ。例えば、夢の中で鬼と交わることで病気になる「鬼交」という病気の記載があるよ。症状は、夢から覚めなかったり、意識が混濁したり、独り言や、恍惚状態になることだよ。治療法は…、オトナ過ぎて、僕には理解不能だったよ!

↓医心方の入門書です。


8.江戸時代、精神疾患は癲狂(てんきょう)と癲癇(てんかん)に分類されていたよ。前者は今の統合失調症などの内因性精神病を意味し、後者はてんかんとヒステリーが含まれていたよ。

(おまけ)日本最古の”公立”の精神病院は京都南禅寺境内にあった「京都癲狂院」だよ。ちなみに京都癲狂院は、現在の「川越病院」なんだけど、今では”私立"病院なんだ。


9.近代的な精神薬理学の歴史は1949年のリチウムの抗躁病作用の発見にはじまったよ。つまり精神科薬物療法の歴史は70年程度しかないんだ。それでもリチウムは今でも躁鬱病の第一選択薬だよ。

(おまけ)リチウムの抗躁病作用を発見したジョン・ケイドは、躁鬱病の患者の尿中に含まれる「尿酸」に治療効果があると考え、その尿酸を効率よく溶かすためにリチウム塩と尿酸を混ぜたんだ。そしたらこのリチウム塩の方に抗躁効果があることがわかったんだ!つまり、「勘違い」からリチウムの効果は発見されたんだよ!科学の発見って、面白いね。

↓勘違いをさせる力って…。


10.精神分析の元祖ジークムント・フロイトは患者さんにコカインを投与して治療を行なっていたことがあったよ。「多量に使わなきゃ大丈夫」と思っていた彼自身もコカイン依存症になったよ!やっぱ、コカインは危険だね😣。

(おまけ)フロイトの患者の中には、コカインを多量に摂取して亡くなった人もいたよ。さらに彼は恋人や親友にもコカインを勧め、親友は重度の幻覚妄想状態に陥ったんだ。フロイトはこのことを深く後悔したらしいよ。

【メタル君の考察】

今回も、精神科の歴史に関わるテーマだったね。

精神疾患は昔からあったけど、精神疾患の治療法の歴史はまだまだ浅いね。

それから、精神分析で有名なフロイトも、大きな過ちを犯していたんだよ。

フロイトについては、まだまだ面白いネタがあるから、また紹介するね。

今後も、精神医学について毎朝呟いていくから、Twitterも見てね!

↓漫画でフロイトを学ぶなら…。


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