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【愛着障害・うつ・AC】親から教わった嘘、ほんとうは世界は優しかった

機能不全家族に育ったトラウマ持ちでしたから、人間関係というものが分かっていませんでした。

親から教えられたのは、支配と被支配、コントロールゲーム、世界は不信と争いに満ちている、そんな間違った人間関係でした。

もっと他に快適な人間関係がある、ということを知りませんでした。

そんな若い日の私を、可哀想に思います。

ただ親に教えられた通りに生きてきたのだと、他の生き方を知らなかったのだと。

よく頑張って生きてきたものだと思います。


親に世の中は危険なところだ、と教えられて、決して心は開くまいと決めました。

傷つけられることを恐れて、人を遠ざけるようになりました。

ある時はどうせ誰も私の事には興味あるわけがないんだからと不貞腐れて殻に閉じこもりました。

またある時は自分の駄目なところが暴露されて恥をかくかもしれないと、回避行動を取るようになりました。

トラウマのある人は、周りの人を正しく客観的に見ることができません。

どれもこれも、間違った思い込みで、今はよくそんな事を信じていたものだと呆れますが、当時は本気で信じて怯えていたのです。

人や世界を誤解していたことを、今は分かります。

ほんとうは周りの人たちは、私が輪に入って来ることを待っていたのです。

記憶の断片に残る会話から、今なら気づくのです。

「もっと皆んなと話をしてください」と言っていた小学校のクラスメイト。

「仲間にならんと、君が損やで」と忠告してくれた職場の先輩。

繋がって来ようとする人たちを、私が一方的に切り捨ててきたのだと、今なら分かります。

一人で孤立している私を見て、「あの人、おかえしいわね」と周りの人たちは囁いていたでしょう。

親の間違った教えをすっかり信じてしまっていて、周りの人たちからの温かい呼びかけを見落としていたのです。

親から間違った人間関係を教えられて、人生が上手く行かなくなりました。

この年になって親から教えられた間違いを訂正しているのです。
 
ほんとうは世界は優しかったのです。


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