Kaz Tamai

Co-Founder and CEO at Zypsy

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なぜ今スタートアップスタジオがスマートマネーを惹きつけるのか

監修:玉井和佐 翻訳:和田健太郎、和田みさと スタートアップスタジオとは、複数のスタートアップを同時連続的に立ち上げる組織のことを指し、別名「ベンチャービル ダー」とも呼ばれます。スタートアップの初期段階で重要となる経験豊富な人材プールと専門的な知見を提供することで、スタートアップ立上げを担います。 スタートアップスタジオが投資している会社にはユニコーン(企業価値10億ドル以上の企業)も数多く現れはじめ、遠隔医療のスタートアップであるhims & hers、データウェアハ

    • ビットコイン以前のクリプトの歴史 - Pt. 3 クリプトの戦い

      70年代、80年代、90年代、00年代と暗号技術を支えた人たち パート3について Before Bitcoinは、暗号通貨の技術や思想を歴史的に知ることを目的としたシリーズです。今回はそのパート3です。パート1, 2をまだお読みでない方は、十分に理解していただくために、ぜひお読みいただくことをお勧めします。  70年代 公開鍵の誕生   80年代 分散化の原点 パート1では、公開鍵暗号の成り立ちと、その生みの親の話を書きました。マーチン・ヘルマン、ホイットフィールド・

      • ビットコイン以前のクリプトの歴史 - Pt. 2 「分散化の原点」

        70年代、80年代、90年代、00年代と暗号技術を支える人たち 前編では、公開鍵暗号の成り立ちと、その生みの親の話を書きました。マーティン・ヘルマン、ホイットフィールド・ディフィー、ラルフ・マークルの3人です。彼らの研究は、暗号技術に対する社会的関心の最初の大きなうねりを引き起こしました。 その最初の波に乗ったのが、デイビッド・チャウムという暗号技術者です。 第2部では、彼が公開鍵暗号の研究を続けながら、匿名通信、決済、分散型サービスの必要性について研究していたことを紹

        • ビットコイン以前のクリプトの歴史 - Pt. 1 公開鍵の誕生

          分散型の思想はどこから来たのか?Before Bitcoinは、仮想通貨の技術や、分散型の思想について歴史的な視点を提供することを目的としたシリーズです。 本ブログは1kxでパートナーを務める、pet3rpan氏のブログ「Before Bitcoin」を翻訳したものです。当該和訳は便宜的なものとして利用し、適宜、英文の原文を参照していただくようお願い致します。 第一部  70年代 "パブリックキー編" 近年「web3」という言葉が先行しつつあります。一方でビットコイン、

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          Kaz Tamai

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          Social Capitalの4つのグロース機能

          シリコンバレーのVenture Capitalの中でも支援先のPortfolioの成功確率が圧倒的に高いSocial Capital。 グロースチームを率いるPartnerのJonathan Hsu, Andy Artzとのミーティングの内容をメモとしてまとめておきます。 1. データサイエンス (LTV) まず元Facebookのデータインフラを構築したJonathan Hsuが率いるこのチームは投資候補先からデータを提出してもらい、LTVの形や収益の質、エンゲージメント

          Social Capitalの4つのグロース機能

          重要な指標はただ一つ by Josh Elman

          BY JOSH ELMAN  翻訳ソース : https://news.greylock.com/the-only-metric-that-matters-now-with-fancy-slides-232474cf414c 我々は皆世の中に価値あるものを生み出そうと取り組んでいる。私たちはゼロのユーザーベースからローンチし、ユーザー数と共にプロダクトが成長していくことを願っている。 そんな中多くの起業家やプロダクトマネージャーから「我々の指標は十分だろうか?」という問い

          重要な指標はただ一つ by Josh Elman

          エンゲージメントの深さと収益の質 - Diligence at Social Capital : Part 5

          BY JONATHAN HSU      翻訳 : 和田健太郎・玉井和佐 このシリーズの第1・2回目の投稿では、グロースアカウンティングをどのようにエンゲージメントと収益の分析に応用していくかについて説明した。第3回目の投稿では収益を産むビジネスに対する実用的な顧客生涯価値(LTV: Life Time Value)の分析フレームワークを紹介し、第4回はこのLTVフレームワークをどのようにユーザーのエンゲージメントとリテンションの分析に応用していくかについて説明した。これま

          エンゲージメントの深さと収益の質 - Diligence at Social Capital : Part 5

          コホート&エンゲージメントLTV分析 - Diligence at Social Capital : Part 4

          BY JONATHAN HSU       翻訳 : 和田健太郎  監修 : 玉井和佐 このシリーズの第1・2回目の投稿では、ユーザー数・収益の分析に応用できるグロース・アカウンティングについて説明した。そして、第3回目の投稿では実用的な顧客生涯価値(LTV: Life Time Value)の分析について紹介した。第4回目にあたる今回の投稿では、LTVアプローチを使ってユーザーのエンゲージメントとリテンションについて掘り下げていく。 前回の投稿では、顧客が生涯(ユー

          コホート&エンゲージメントLTV分析 - Diligence at Social Capital : Part 4

          エイトボールとスタートアップのための会計基準 - Diligence at Social Capital : Part 6

          BY JONATHAN HSU  翻訳 玉井和佐・岡村ゆり子 この数か月間、Diligence at Social Capitalの連載を通じて、Social Capitalが実践する定量的なスタートアップの企業精査方法について述べてきた。以前の記事ではグロースアカウンティング 、コホートとLTVに対するアプローチ、与えられたプロダクトのエンゲージメントの深さを私たちがどう捉えるかを含むいくつかのトピックをカバーした。私達はこれらのフレームワークを企業精査の一部として利用し

          エイトボールとスタートアップのための会計基準 - Diligence at Social Capital : Part 6

          実用的なコホート・LTV分析 (収益) - Diligence at Social Capital : Part 3

          BY JONTHAN HSU     翻訳 : 和田健太郎   監修 : 玉井和佐 これまでの2つのポストではユーザーの成長率と、経常収益の成長率を理解するためにどのようにグロースアカウンティングを当てはめていけば良いかについて述べて来た。一方で「顧客がサービスの使い始めてすぐによくお金を使っているのか、それともしばらくたった後にお金を使っているのか?」、「チャーンはある一定ポイントで起こっているのか?それとも絶え間無く、万遍に発生しているのか?」と言ったユーザーのライフサ

          実用的なコホート・LTV分析 (収益) - Diligence at Social Capital : Part 3

          米スタートアップ創業話 - 創業者が語る生インタビューポッドキャストまとめ

          1. Instagram 共同創業者  Kevin Systrom & Mike Krieger 2009年、当時「場所の共有」というアイディアからBurbnというチェックインアプリをスタートした現Instagram。ユーザー数は100人まで届いたものの、その後の成長に苦しみ試行錯誤を繰り返す日々が続く。ユーザーへのヒアリングから得た「写真の共有機能」や「写真をオシャレに彩るフィルター機能」というキーワードを元にアプリをすぐさま作り直し、再ローンチ。予想外のユーザーの流入に

          米スタートアップ創業話 - 創業者が語る生インタビューポッドキャストまとめ

          収益グロースのためのアカウンティング - Diligence at Social Capital : Part 2

          BY JONATHAN HSU   翻訳 玉井和佐 前回のポストではユーザーグロースアカウンティングを通じてMAU(月間アクティブユーザー)の変動をどの様に分析していくかを述べた。今回のポストではグロースアカウンティングのフレームワークを収益グロースの分析に当てはめて述べていく。これはエンタープライズ向けのSaaSビジネスや、コンシューマーサブスクリプションビジネスの経常収益の分析におおいに役立つものである。 ※ 経常収益とは年間の定期的な収入のことを言い、この指標からは

          収益グロースのためのアカウンティング - Diligence at Social Capital : Part 2

          ユーザーグロースのためのアカウンティング - Dilligence at Social Capital : Part 1

          BY JONATHAN HSU 翻訳 玉井和佐 ここソーシャルキャピタルでは、ポテンシャルのある投資先に対して、数多くの企業精査(Due Dilligence) を行なっている。全ての会社が異なる一方で、私達はそれぞれの会社のトラクションを測るためにコアとなる指標をいくつか設けている。もちろんここで紹介する指標には、企業精査の際に重要な検討要素となる、チーム、競合、市場予測、コアテクノロジーといった部分は含まれてはいないが、これらのアプローチは投資先の企業精査だけでなく、企

          ユーザーグロースのためのアカウンティング - Dilligence at Social Capital : Part 1

          Zenreachから見る飲食業の新たなマーケティングツール

          今回はあまり表には出てきていませんが、シリコンバレーの水面下で着々とマーケットシェアを拡大してきているZenreachというスタートアップについて書きたいと思います。 Zenreachとは簡単にまとめると、Wi-Fiアクセスと引き換えに顧客のEメールアドレスを収集し、抽出したデータをもとに様々なマーケティングツールを提供するスタートアップ。 ファウンダーであるJack Abraham氏は3年前の創業時から「できるだけ静かにこのスタートアップを成長させる」ということに徹し、

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          VacationならぬDaycation? 高級ホテルの部屋が分単位で借りられる「Recharge」を使ってみた

          Rechargeはサンフランシスコを拠点に設立してわずか1年足らずのスタートアップ。アプリを使って最寄りの提携ホテルの部屋を1分につき$0.66 (約70円) で借りることができる。TechCrunchによると一昨日、Binary Capitalをリードに$2.3M (2億5000万円) の資金調達を発表している。家に帰るには少し遠いが、仕事の合間に近場でシャワーを浴びたい、ホッとしたい、個室でスピーチの練習をしたい、会議資料の作成をしたいというビジネスマンや、プライバシーの

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          必要な時だけ!近所で簡単に車の貸し借りができるGetaroundを使ってみた

          Getaroundとは個人間(P2P)のカーシェアリングサービス。誰でも簡単に車の貸し借りがアプリを通じてでできるというもの。YahooのCEOであるMarissa Mayer、俳優Ashton Kutcher、Angel Listの創業者Naval Ravikant、ベイエリアで著名VCであるMenlo Ventures等、数々のトップティア投資家から資金を集めている注目のスタートアップである。 現在のアメリカにおける車の台数は2億5000万台。その車が実際に使われている

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