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【私の仕事】 忘備録(17)中国人と著作権


◆この記事の内容:

今更ながら中国人の著作権の認識に驚いたことを書いています。


中国人と著作権

中国整体の女性店長と長く関わっていくことになった。個人的な感想だが、僕が関わっている中国人たちは、おおげさに言うと、たまに「法」に反することを平気でしようとする。特に「著作権」に関してだ。

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僕は仕事で中国人が経営するエステのホームページ、広告動画をつくることがある。中国人店長やオーナーに既に持っている画像、店内の画像や、施術しているところなど画像を送って欲しいと依頼したことがあった。

とても綺麗な画像をLINEで送ってきた。なかなかセンスがいい、素晴らしい。でも、こちらでよく調べてみると、無断でネットから拝借した画像だ。

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著作権を無視する中国人は僕の周りだけかもしれないが、とても多い。現在、中国系、台湾系、韓国系のメンズエステ店の広告動画を撮ることがある。

広告動画といってもその店のセラピストを使って施術しているところを撮る簡単な動画だ。

モデルを使うことはめったいにない。この手の店からは「とにっかく安くしてくれ!」の要望が強い。こちらも出来る限り安く設定している。一般的は広告動画制作が30000円なら、そこから「0」を1つとって3000円だ。営業をかけると必ず受注する自信がある。


ルールや規範ではなく「現実」

つい最近、こんなことがあった。メンズエステ店の中国人オーナーに施術するところの撮影の話をしたところ、「他の店で既に撮った動画があるんだったらそれを使うことはできないか。」と言われた。撮影によって店に影響する営業時間とか手間を省きたいのだろう。

もっと驚いたのは、中国人オーナーの整体店の店長同士が知り合いで、片方その店長が「あの店で撮った動画を使ってほしい。」と言われた。「あそこの店長、了解してるの?」と僕が言ったら、「私から連絡しておくから大丈夫。」と言った。

もちろん連絡なんかしない。僕の付き合う中国人たちはある意味、非常に合理的である。

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中国人はルールや規範ではなく「量」、つまり「現実」で物事を考えるため、人によって感じ方の程度が違う。

このあたりについては、

【私の仕事】 忘備録(7)「量」で考える中国人と「筋」で考える日本人』 で書いたのでご参照ください👇

メンズエステ店の施術室

僕が関わっているメンズエステ店の施術ルームは、どの店も2畳程度で同じようだが、デザインや雰囲気は違もちろん違う。セラピストの顔は撮影しないが、コスチュームは当然ながら店によって様々だ。

もし他店の施術の動画使えば、完成したホームページ、動画として統一性がないものができてしまう。そんな動画は広告として使えるわけがない。でも現実は、こちらの撮った動画なども他店で無断で使われていることがあった。

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無断コピー

著作権については若い頃も同じようなことがあった。一時期、東京の下町で暮らしていたことがある。そのときパソコンを初めて買った。商品カタログやその他書類関係の英語翻訳作業に主に使用した。

今では、Goggle翻訳の精度が向上しているが今では、ネット上の無料翻訳でも、その精度が向上している。ひと昔前はちょっとした翻訳に相当時間がかかっていた。

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そんな頃、近くに住んでいた中国人と友達になった。彼女はアメリカの公立大学を卒業しているのでとても英語は堪能だ。僕がパソコンを使って英語の翻訳に苦労していることを電話で相談した。

10分くらいして、何かCDRを持って来た。「いいのあるよ。私もいつも使っている。」と言った。現在でも販売されている「●●ロン」という有名な翻訳ソフトだ。

つまり、無断コピーしているのだ。簡単にはコピーできないはずなのに、どうやってしたのだろう。それを当たり前のように、僕のパソコンにインストールしてくれた。

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僕は中国人との著作権に関しての話はたくさんある。貿易の仕事で中国企業と取引をしたとき、もっと驚いたことがあった。

これについては、【私の仕事】 忘備録(19)「他社」とはどこの会社? をご参照ください👇



知的財産権(ちてきざいさんけん)について

中国エステとの取引の中で、著作権に関する契約書を締結することはありませんが、海外の企業と取引をするとき、下記のような知財に関する契約書が必要な場合があります。

【ひな形】をご参照ください👇

知的財産権(ちてきざいさんけん、英語:intellectual property rights)とは、著作物(著作権)や工業所有権などといった無体物について、その著作者などが、それに対する複製など多くの行為に関して(無体物であるにもかかわらず、あたかも有体物として財産としている、あるいは所有しているが如く)専有することができるという権利。

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◆ご著作権に関連する参考情報

ツイッター 画像付きのRTダメ?

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写真付きの投稿をリツイートしたところ、写真に入っていた著作権表示が表示されずに、図らずも氏名表示権を侵害してしまったという事件の判例(2020年7月21日)  です。

◆事件の概要は、

ツイッターに写真を無断で投稿された写真家が、リツイートも著作者の権利侵害に当たるとして、リツイートしたユーザーの発信者情報を開示するよう求めた訴訟の上告審判決で最高裁は権利侵害を認める判断を示した。

リツイート(Retweet)のやり取り方は、ツイッターの中で、他人がツイート(つぶやく)した内容、ツイート下記のように2つの矢印が回転しているマークを押す。

①そのままリツートするか、②自分のコメントを入れてリツイートすることもできる。

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【私の仕事】 忘備録(18)中国人の臨機応変 へつづく。。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。

◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。