【北欧旅行記4】成田までの旅でヘトヘトになる

【北欧旅行記4】
もしあなたが甘え下手なら、北欧へ行ってみるのはどうだろう? 


成田までの旅でヘトヘトになる

ネットで格安航空券を手配したのはよかったももの
当たり前の様に成田発だった。

私たち3人が住んでいるのは、愛媛県。四国にある。

出国当日の朝、愛媛を出発したのでは間に合わない。

東京松山往復航空券+1泊ホテルというビジネスパックを利用して、
成田空港の近くに前泊することにした。

出国前日の午後、松山空港の待ち合わせ場所に行くと、
サムソナイトのラベンダーブルーのスーツケースの横に
シーさんが立っていた。

「しまった」

スーツケースが私とお揃いだ。
サムソナイトのラベンダーブルー。

ひとつ違うのは、私の方がひとまわり大きかった。

大きさの違うお揃いのスーツケースを並べると、
「新婚旅行?ラブラブだね!」と思われそうだ。

30代女二人が、お揃いのスーツケースで移動するのはちょっと恥ずかしい。「もしかすると同性愛者に見られるかもね」とシーさんが笑った。

当初は、シーさんと私の二人で北欧に行く計画を立てていた。
その後、ユカちゃんが参加することになって、良かったと思った。

女二人と女三人では、色々な意味で外から見た印象が違うらしい。

しかし、ユカちゃんは先に東京入りしているので、
成田のホテルで待ち合わせている。

成田までは、お揃いのスーツケースで女二人旅だ。

16:30 松山発羽田行きの飛行機に乗り込むと、
離陸するより前にシーさんは眠ってしまった。
旅行のために、前日徹夜で仕事をしていたらしい。
よほどお疲れなんだなと、
離陸を待たずに寝てしまったシーさんに
このときは同情の気持ちを寄せた。
このときは。

このあと2週間、一緒に旅をしてわかったのだ。
シーさんは、乗り物に乗ると必ず寝る。
徹夜明けじゃなくても寝る。
「移動時間=寝る時間」
なのだ。
飛行機でも電車でもバスでも船でも寝る。
気が高ぶって眠れなかった私にとって、
その睡眠スイッチの入れ方を羨むようになっていった。

松山空港を離陸して約1時間後、予定通り羽田空港に着陸した。

お揃いのラベンダーブルーのスーツケースを受け取り、到着ロビーに出る。

「で、どうやって成田に行くんだっけ?」

そういえば、出国してからのことばかり調べていて、
国内の移動のことを全く調べていなかった。

そうはいっても、羽田から成田なんて、移動する人も多いだろうし、
何か案内があるはず。

とキョロキョロすると、一番に目に入ったのが
「成田行急行」の文字だった。

「成田行きで急行だから、きっとこれが早いんじゃない?」
「そうだね、バスより電車の方が早いよね」

と、京急の急行成田行に乗り込んだ。

……走っても走っても、着かない。

急行なのに、やたらと停車駅が多い。

「いつのまにか、各駅停車って言ってるよ」
電車の中で寝ていたシーさんもさすがに起きた。

「でも、成田行には間違いなさそうだから、そのうち着くよ」

おとなしく乗っている以外の選択肢は思い浮かばなかった。

羽田を出てから、3時間後。
松山を出てから、6時間後。

終着駅が「成田空港」ではないことに途方にくれたものの、
どうにか予約していたホテルにたどり着いた。
時間は22:00を回っていた。

まだ出国前だというのにクタクタになった。
国内の移動でこんなに疲れてしまう私たち、
この先2週間どうなるのだろう。

羽田から成田って遠かったんだね。

出発前に荷物が増える人、出発前に荷物が減る人

成田のホテルに先についていたユカちゃんは
「カップラーメンを食べたとこだよ〜」
とスッキリした顔をしていた。

私とシーさんは、もうそれから外に出る気力はなかった。
ホテルの中にコンビニや売店はない。

あるのはラウンジのみ。

二人とも飲むつもりは全くないのに、
ラウンジに行ってサンドイッチとコーヒで夕食を済ませた。

部屋に戻ると、ユカちゃんが大きなスーツケースを開いていた。

ぎっしりと荷物が詰まったユカちゃんのスーツケースの中で
ひときわ存在感をアピールしたいたものは、

「洗面器」

だった。

「北欧のホテルって湯船がないかもしれんやん?やけん、せめて足湯してぬくもりたいんよ。」

そっか。かさばるけど、重いものじゃないもんね。

もうひとつ存在感があったのは、
「大量の使い捨てカイロ」
だった。

私がひと冬で使う量より多い。何年分あるだろう。

「寒くて冷えたら体が痛むけんね。」

飛行機はエコノミークラスなので、重量制限が心配だと
フロントから体重計を借りてきた。

使い捨てカイロだけで3kgあった。

さらに、電気毛布、ドライヤー、栄養ドリンク剤、薬、紙コップ、入浴剤。
エコノミーの重量制限20kgギリギリだった。

一方でシーさんは出張慣れしているので、荷物が少ない。
ユカちゃんより一回り小さいスーツケースなのに、半分は空だった。

そして、私のスーツケースも半分は空だった。
が、重い。

重い原因は、レトルトご飯、インスタントの寿司、インスタントひじき、半生の讃岐うどんという食材だった。

自分たちで食べるためではない。

滞在先で日本食を調理する約束をしてしまったのだ。

出発時のスーツケースの重さは

ユカちゃん>私>シーさん

帰国時はこれがすっかり逆転することになる。



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もしあなたが甘え下手なら、北欧へ行ってみるのはどうだろう?

30代になってすぐの頃、女3人で旅したデンマーク、ノルウェー、スウェーデン。海外旅行経験はゼロに近い3人が北欧に行って、「甘える」ことを知るのでした。
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