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オフコースのオリジナルアルバムを勝手にレビューするシリーズVolume18:「STILL…a long way to go」
オフコースとしての最終スタジオアルバムに到達した。やっと本作に辿り着けた。 もはや、オフコースがオフコースであるという必然性が薄れた、そういう作品でもある。だから、最後のアルバムにもなったわけだが…。 序説そもそも前作辺りから、制作スタイルが変化しつつあったオフコースは、既にバンドである必然性を失っていたとも言える。 鈴木の脱退から再開したバンドが打ち出した「若いメンバー個々が力をつけるためにも3年間は続ける」というコンセプトは、もはや形骸化し、さしたる意味を持たなくなっ
オフコースのオリジナルアルバムを勝手にレビューするシリーズVolume16:「Back Streets of Tokyo」
四人時代二作目。今回は全曲英語詞。 序説実を言えば、オフコースは予てから(鈴木康博在籍時から)、英語によるレコーディングを試みていた。 実際に英語版「こころは気紛れ」である「Susan」なる作品も聴いたことがある(バッキングトラックはシングルのテイクを流用したもの)。 また、「ワインの匂い」に収録された「愛の唄」を、カーペンターズに歌ってもらいたいと、デモテープを制作して、カーペンターズサイドに贈ったことがあるらしい。 残念ながらカーペンターズがその曲を取り上げることはなか
オフコースのオリジナルアルバムを勝手にレビューするシリーズVolume15:「The Best Year of My Life」
ここから四人時代になる。 ま、あと、これを含めて四枚だ。 序説鈴木康博は1983年に契約満了と共に脱退した。その理由は、たぶん鈴木本人が「こうだよ」と明確に言葉にしない限り、どれもこれも違うと思う。 だから、ここでは敢えてその理由を断言しない。しても、意味がない。そんな「俺はこう思う」式のことを書いても仕方がない。 小田は、鈴木の脱退後、オフコースとしての活動をどうするか、それどころか自分の今後ですらどうするか、明確には決めかねていたようだ。 それはそうだろう。何だかん