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マネジメントインタビュー

マネジメントインタビュー(通称マネイン)という言葉をご存知でしょうか。コンサルとして事業戦略策定時、事業計画策定時、投資検討時等において、その会社を理解するために経営者へインタビューすることを指します。

経営者の貴重なお時間をいただくため、限られる時間で何を聞きたいかを整理してインタビュー骨子等の作成します。
本日はこちらの項目についてあらためて考えてみました。

マネジメントインタビューで何を明らかにしたいのか

インタビュー項目を作成する際、「競合との違い何か」、「市場は成長するのか」、「自社の弱み・強み」とはパラパラと聞きたいことがでてきますが、それらを通じて知りたいことがあるはずで、私の過去の経験から以下のようにまとめてみました。

【マネジメントインタビューで知りたいこと】
①会社のミッション(何を目指している会社か、存在意義)
②今後の市場に対する(経営者としての)見通し(量的・質敵変化)
③業界のKSF(勝ちパターン・競争要因)
④会社の戦略・施策(目指すべき姿と現状のギャップを埋める取り組み)
⑤組織能力(組織風土・キーパーソン等)

具体的なヒアリング項目

目的や、それまでのリサーチ状況によって変わって来るでしょうが、上記を把握するための質問項目を上げてみました。

●外部環境
・市場
 - 市場の切り口・セグメンテーション
 - 市場の変動ドライバー(PESTの観点、トレンド変化)
    - 市場のライフサイクル上の位置づけ
 - 今後の市場の見立て及びその要因
 - その他外部環境におけるリスク
・顧客
 - 顧客は誰か、固定的か変動が激しいか
 - 顧客の動向(toBの場合は顧客の所属業界の状況)
   - KBF(購買決定要因)
・競争環境
 ‐ インダストリーバリューチェーンにおける付加価値の所在、当社の位置づけ
 - 売り手・買い手との競争力(販売先・外注先依存度等)
 - 参入障壁
・競合
 ‐ 競合はどこか
 ‐ それぞれの特徴(自社との違い)、すみ分け状況
 ‐ 勢いのある競合、弱体化してる競合
 - 成功している競合のパターン

●内部の状況
・会社のビジョン
・自社ビジネスの特徴
・自社(製品)の強み・弱み
    - バリューチェーン上の強み(単純・組み合わせ)
    - 顧客に評価されている強み
 - その強みの獲得方法、他社の模倣可能性
 - 弱みに対する認識、取り組み
・これまでの戦略
 - 経営者の在任期間中の戦略+財務数値推移での振り返り
 - これまでの戦略の成功点、失敗点
 - 外部との連携有無
・組織
 - 現在の組織体制となっている背景
 - あるべき組織体制の姿
 - 現在の組織能力の評価
 - 部署別、年代別、人別の各従業員の士気・能力

●今後の戦略
- 外部・内部を踏まえた今後の戦略
 - 事業ポートフォリオの考え

※フレームワークの単純な当てはめだけでは何も解決しませんが、抜け漏れが無いように以下のような一般的なフレームワークは確認しておくことをお勧めします。(私のような凡人は特に)

【参考フレームワーク】3C、5F、PEST、SWOT、VRIO、PPM、4P

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