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「友だち」じゃなくて「仲間」、でありライバル

毎日保育園にお迎えに行った帰り道、自転車をゆっくり漕ぎながら長男さんちゃんとの会話を楽しんでいる。
その日保育園で遊んだお友だちの名前を教えてくれたり、どんな遊びをしたのかなど一日の様子を教えてくれるようになった。

2歳になった次男べえさんは急激におしゃべりが上達し、自由に歌ったりしゃべったりしていてそれもまた楽しい。

最近さんちゃんには好きな女の子ができた。名前は「ほのちゃん(仮)」。前から仲良しの女の子がいたようなのだが、ほのちゃんのことは特に好きなようで毎日5回は彼女の名前を聞く。先日の運動会では演目の合間に休憩している間、ずっとほのちゃんと手をつないでラブラブな様子だった。

毎日の帰り道では「今日はほのちゃんと遊んだ」とか「今日はほのちゃんとあんまり遊ばなかった」などの報告とともに、「だってさんちゃんが好きなのは1番はそらくんで、2番はけやきくんで、、、」と好きなお友だちを順番にあげていく。
好きな順番を付けるということを身に着けきたんだなぁと感心しつつも、「さんちゃんはお友だちがたくさんいていいねぇ。」と返した。

すると「お友だちじゃなくて『仲間』だよ!」とさんちゃん。
「おお!仲間か~!!そうだね~、仲間だよね~」

保育園でお友だちと過ごす時間の中で、「仲間」という言葉を知り「仲間」と感じることができているのかと知ってほろりとくる。

「男の子たちは好きな女の子がいてね、好きな女の子がいじめられないように戦うの」とさんちゃんは続けた。
え?もうそんなドラマチックな展開??
「好きな女の子を守るために戦うの」

4歳にして「大切な人を守るために戦う」なんて感覚が育っていることに驚いた。ウルトラマンが大好きで、一時期毎日見ていたからその影響かもしれない。それは仲間であり、ライバルとも言えそう。

「そうか、好きな女の子を守るために男の子たちは戦うのね。でもさ、女の子は好きな男の子が目の前で戦ってケガしたりしたら悲しいんじゃないかな」と伝えた。

「お母さんはさんちゃんやお父さんが自分のために戦って、傷ついてるのを見たらとっても悲しいな。だから戦うんじゃなくて、『いじめるのはやめて』って言葉で伝えあうのがいいんじゃないかと思うわ」
「そうか~、じゃあそうする。でもウルトラマンは怪獣と戦ってたけどな~」
やっぱりウルトラマンか!
「うんうん、怪獣と戦ってたこともあったけどブースカは怪獣も人も仲良くやっていきたいって言ってたよね」
「たしかにねー」

ちょうど家に着いてこの話は終わり。家に入って手を洗い、リビングに向かうとすぐに見たい動画を探し始めたさんちゃんだった。

なんだかちょっと難しい話になってしまったかなぁと思いつつも、戦う以外にも大切な人を守る術があることを知って欲しくて、どう伝えたらいいんだろうと心を動かした帰り道になった。


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