4つの経営戦略(アンゾフの成長ベクトル)

はじめに

経営戦略は4つに大別できる、と経営戦略論のパイオニアであるアンゾフは考えた。製品と市場はそれぞれ、「既存 or 新規」を基準として2つに分けることができるが、この基準をもとに分類された製品市場に二元的なマトリックスを描いて見ていくことにする。

(製品,市場)=(既,既)に対する戦略

既存の市場において既存の製品を販売する際に取られるべき戦略は、
「市場浸透戦略」
である。広告や価格などのマーケティング要素を有効活用して市場シェア拡大を狙う。

(既,新)に対する戦略

新規の市場において既存の製品を販売する際に取られるべき戦略は、
「新市場開拓戦略」
である。海外進出や、新顧客層の獲得などはこの例である。

(新,既)に対する戦略

既存の市場において新製品を販売する際に取られるべき戦略は、
「新製品開発戦略」である。
新モデル発売など、今までとは異なる品質の製品を創造することなどに見られる。

(新,新)に対する戦略

新規の市場において新製品を販売する際に取られるべき戦略は、
「多角化戦略」
である。多角化戦略については別記事で詳しく解説することにする。


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