Product Life Cycle

製品ライフサイクル(Product Life Cycle)とは

製品が市場に投入され、廃棄されるまでの生命周期
①導入期
②成長期
③成熟期
④衰退期

①導入期

新製品が開発され、初めて市場に導入された時期

(1)売上・費用・利益
   売上は低い状態
   費用(特に広告宣伝費や営業活動のための)は多く必要
         利益はマイナス

(2)製品のコスト・価格
          生産量が少ないため規模の経済性が活かせず、製品のコストは高くなる
   販売価格も高い

(3)顧客
    新製品に関心の高い革新的な顧客であるが、その数は少ない

(4)競合企業と市場の大きさ
          同業他社はまだ開発段階にあり、競合企業は少ない
          市場の大きさも小さい

②成長期

製品が消費者に認知され、市場に浸透してくる時期

(1)売上・費用・利益
   売上は低い状態から、需要の急増に伴い、急上昇していく
   競争に勝つため、 費用は多く必要
         利益は売上高の上昇につれてプラスに転じ、どんどん高くなる

(2)製品のコスト・価格
         生産量の拡大と習熟の経済性により、製品のコストが低下
   販売価格も低くなっていく

(3)顧客
    比較的早期に新製品を購入したい層が顧客となり、数も増加する

(4)競合企業と市場の大きさ
          多くの競合企業が市場に参入してくる
          需要の増大とともに市場の規模も急成長する

③成熟期

製品がある程度市場に浸透し、需要が一段落する時期

(1)売上・費用・利益
   売上の伸びは止まり、高い水準のまま推移する
   費用はそれほど多くは必要でなくなる
   利益は最大となる局面を迎える

(2)製品のコスト・価格
         規模の経済性と習熟の経済性により、製品のコストが低下
   販売価格は下げ止まる

(3)顧客
    新製品の購入に保守的な層も顧客となり、その数は安定的に推移

(4)競合企業と市場の大きさ
          市場競争に敗れた企業が撤退するため、競合数は減少する
          市場は大きい状態で横ばいになる

④衰退期

製品の魅力が薄れ、需要が減少していく時期

(1)売上・費用・利益
   売上は減少
   固定費は必要
         利益も減少

(2)製品のコスト・価格
         製品のコスト・価格ともに低い状態

(3)顧客
    低価格志向の顧客が中心となり、全体としては減少する

(4)競合企業と市場の大きさ
          撤退する企業がさらに増加する
          市場の規模も小さくなっていく


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