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言葉、時間、部下との関係、そして経営管理者を経営管理者たらしめるもの。

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACEスペシャルコラムドラッカー再論では、ドラッカーは何を見、何を伝えたのか、私たち、実務経営者にとっての「実践的ドラッカー論」について、再考・熟考・使い熟しをしています。


エグゼクティブやマネジャー(経営管理者)はメンバー一人ひとりの仕事について動機付けし、指導し、組織しなければならない。
そのための唯一の道具が、話す言葉であり、書く言葉であり、数字の言葉であるとドラッカーは言う。

「経営管理者の仕事の成果は、たとえそれがエンジニアリング、経理、販売のいずれであろうとも、聞き、読み、話し、書く能力にかかっている。」(『現代の経営』、1954年)

経営管理者は自らの考えを他の人に理解してもらう能力、他の人が求めていることを知る能力の双方を必要とする。これはわざわざ言うまでもないだろう。
そしてドラッカーは、経営管理者に必要なスキルのうち「今日(=1950年代)」経営管理者に最も欠けているものが、この読み、書き、話し、数字で表す能力だと述べている。
21世紀のいまも状況は変わらず、、人とはかくも変わらない(進歩しない)ものか。。。

「経営管理者は言葉を知る必要がある。言葉とは何であり、何を意味するものであるかを知らなければならない。そしておそらく何よりも、人に与えられた最も貴重な能力としての言葉を尊重することを学ばなければならない。知識を愛することへと引き寄せる術としての言葉の意味を理解しなければならない。経営管理者は、話し言葉や書き言葉によって人を動機づける能力がなければ成功しえない。」(『現代の経営』)

誰もが時間に悩まされる。あらゆる資源のうち、時間こそが間違いなく最も希少で、最も失いやすく、最もとらえにくい。
経営管理者は、このごく普通の問題を経営管理者として解決していかなければならない。

「時間の使い方を知っている者は、考えることによって成果をあげる。行動する前に考える。繰り返し起こる問題の処理について、体系的かつ徹底的に考えることに時間を使う。」(『現代の経営』)

ここでドラッカーはマネジメント(経営管理者)の時間の使い方について、次のように述べる。

部下とのコミュニケーションよりも、上司とのコミュニケーションに多くの時間をかける。
部下の問題について部下に話しかけることはしない。部下のほうから問題を話させる方法を知っている。
部下のほうから、自らの仕事の目標と計画を書く。さらには上司の行うことで何が助けになり、何が邪魔になっているかを書く。上司は、例えば年2回、このレポートを全メンバーから集め、その内容を検討する。その結果、次の半年間、部下とのコミュニケーションに頭を悩まされる必要はない——。

どうだろう。実際には、このカタチ...

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