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アメリカの田舎医療を始めて一年経ちました

アメリカのルイジアナ州で外科医としての仕事を始めて約一年経ちました。大きな失敗もなく、患者さんを一番に考え安全な医療が提供できたのではないかと思います。最初の一年は絶対に合併症、COMPLICATIONのないことに一番の注意を払い、手術に挑んできました。この心意気はこれからの自分の外科医人生変わることの無いことだと思います。主な基本的ないわゆるGENERAL SURGERYと言われる一般外科の手術はここで一通りやりました。患者さんが安心して手術が受けれると言ってくれるので、自分としては何よりです。自分が始めたころはこの地区では過去の10年間一般外科の手術をしておらず、ZEROからの出発だったので不安は一杯ありましたが、何とか今に至ります。病院側も+経営になっているとのことなので、特に何も言われることもなく、いい感じできていると思います。もうすぐ二年目に突入するのですが、色々と手術とは別の話が舞い込んできています。

1.この地域には医学部はなかったのですが、医学部の教授としてのPOSTを考えてみては?と医学部の方から連絡がありました。なななんでええ?俺が?という感じでしたが、その新しくできた医学部の外科部長が私の働いている現在の病院の前外科部長だったらしく、噂伝いに彼の話が耳に入ったらしいとのこと。私としては、ラッキー!って感じでした 

スカサズ履歴所送信!!完。

ということで、Assitant professor/Clinical preceptor と言われるポジションを貰えるかも?まだ実際に正式には言われてませんが。のちのちご報告します。以前も医学部生に色々と教えていたので、このような機会が貰えると、うれしい限りです。

次です。

2.以前から言っている、私の夢!国際医療の慈善活動を本腰入れて2022年中に達成したいと思っています。医学部の方でも、毎年中南米の貧しい国に行っているらしく、もし自分がそのような事で社会に貢献できると、最高かと思います。最終目的地はカンボジア、ミャンマーが自分の目標としています。そのそうな話が合ったのですが、今年は安全面を考えて行きたい気持ちを何とか抑えました。準備期間の一年にまわしたところです。アメリカ外科生活というYOUTUBE チャンネルの更新もままならず、もっと力を入れていこうかと思っています。

3.Nursing看護婦さんの指導にも力を入れてきました。術後の患者のケアは経験が大変重要かと思われます。ただここは田舎なので人材獲得にかなり難ありになっています。日本の方でぜひアメリカの田舎医療を感じてみたい方どうぞ!!なんてね。気になった方連絡ください。手助けができるようなことがあればぜひ!

4.つい最近の話なのですが、この地区のsickel cell foundationのmedical board memberに任命されました。私たちの地区はsickel cell anemiaの患者さんが多いので、地区のHematologyの先生と手を組んで、よりよい医療を提要できるように、チームを編成して今後この問題に取り組みたいと思っています。近年では、新しい薬ができ、いままでの限られた治療法以外にも2-3っオプションが増えてきています。またこれもうれしことにこの薬品会社も話を聞きつけて、わが町の田舎にニューオーリンズから話しをしに来てくれました。課題はまだまだありますが…がんばります!

私のできることは、

毎日コツコツと、患者さんを第一に考える医療提供に専念する!とシンプルな事ですが、これからも精一杯自分の仕事にプライドと情熱をもって真摯に向き合っていきたいものです。

なんか新年の抱負みたいな感じになりましたが、来年のことを今から考えてもいいじゃないですか?準備というものは大切なんです。

今日は私の手術に立ち向かう時のモットーで締めくくりたいと思います。

色々と難しい手術に研修時代もフェローシップ時代も含めて経験してきました。たどり着いた自分も結論、

手術というのはメスを入れる前に終わっているという事です。これは何事も準備をして物事に臨む大切な心構えだと思います。だから私は人一倍準備という所に時間を注ぎます。

それでは準備万端で今日の手術に向かってきます。皆さん良い一日を!

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