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現在のロシア•ウクライナ問題をどう捉えるか

人間関係でも同じことだが、たとえ相手に非があったとしても、あまり追い詰めるのはよくない。追い詰められれば、どんなにおとなしい犬であろうとも、牙を剥きだして反撃してくるではないか。

私は決して現在のロシアによるウクライナ侵略を擁護しようとは思っていない。いかなる理由があろうと、武力に訴えるのは許されることではない。

しかし、現在のロシアの孤立は、どこかで跳ね返って世界の国々に影響を及ぼすのではないか。ロシアに対する非難、経済制裁は、ロシア国民にとっては周りの国々が反露感情を剥き出しにして攻撃してきている、とも取られるのではないか?

本書の第一章には、日米開戦にまで至るアメリカの排日運動を軸に書かれている。当時の日本は、アメリカと戦争せざるを得ない状況にまで追い込まれた、という歴史の解釈だ。

現在のロシアの孤立と、過去の日本の日米開戦までの状況が似ていると言っても過言ではないような気がする。

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