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アメリカで過ごしたあの朝を

おはようございます。
今日も食日記ご覧いただきありがとうございます。

昨晩は暑すぎて、上裸で歯磨きをするという真夏の光景を繰り出し、「暑すぎる」と何度職場で漏らしたことやら。

まだ夏は来なくて良い。

日本はいつの間にか夏と冬しか無くなってしまうんじゃないかと危惧している(そんなことになっては、日本離脱するしかない)。


今日の食日記

コロナ禍が始まってからめっきり海外に行くという計画を立てることさえも腰が重くなってしまった。

これまでアメリカと韓国に旅行、ヨーロッパへの海外留学経験がある僕は、それまで隣にあった海外に行くという楽しみが、吹き飛ばされて、なかなかそのやるせなさから抜け出すことができなかった。

日本とは違う香り、空気、その中で頂く文化が表出された食の数々の思い出はとてつもなく煌めいていて、昨日のことのように思い出せる(あの頃、惜しみなく旅行し、惜しみなく胃袋にその味を覚えさせた自分に感謝を示したい)。

韓国の市場で、ぎゅうぎゅう詰めの中、極寒の席で熱々のトッポギを食べた美味しさを超える韓国料理はない。
冬のアメリカで、ドーナツショップに早朝入り、ドーナツとコーヒーをテイクアウトする会社員を真似て食べたあのドーナツ&コーヒーを味わう高揚感には出会えていない。

そこには、海外旅行の高揚感と肌に触れる空気の違いが五感に影響し、感じる美味しさまでもが洗練されていたように思える。

そんな食体験を簡単には送れない今こそ、日本の中でその美味しさに限りなく近い体験をしたいのだ。

そんな僕は、外国人と多く出会える街、麻布十番に向かった。
以前ヨーロッパへの留学時、中国の交番があったあの衝撃は今でも忘れず、レゴの世界のようにお隣さんが他国の領事館という光景が面白いように広がっていたことを覚えている。

そんなこの日は、アメリカで過ごしたあの朝食を忘れることができず、ドーナツ&コーヒーを味わいに行った(ボストンに行っていたのだが、まあみんなかっこいいのだ)。


今日のお店

目の前の曲がり角を曲がると、パッとピンクのチャームポイントが目印の、たしかにアメリカで見たコーヒースタンドに近かった。

建物に埋め込まれたお店のようなディスプレイ。アメリカンテイストな気もする。
あのボストンで見た、扉から軽快にコーヒーとドーナツを片手に持って(ドーナツは咥えるとベストか)出てくる、あのクールなお兄さんがさっと一瞬目に映った。

ドーナツ&コーヒーというベストマッチなコンセプトだが、案外日本にいるとドーナツショップはあっても、コーヒーを前面に出していくスタイルは少なかったりする(ドーナツはテイクアウトのイメージが強いからなのか。するとミスタードーナツが日本のドーナツ文化を築き上げたと言っても過言ではなさそうだ)。

そこには一つ一つ大きくふわっと揚げられたドーナツが並んでいた(一口ずつかじってみたいほど魅力的なラインナップ)。

イーストがたっぷりの手のひらの直径くらいある大きなまんまるのドーナツ。
個性があるが、どれも可愛くこちらをあざとく見てくるからそれは困惑、決められない。

しっかりいつもの(幸せの)優柔不断を存分に発揮してしまい、ドーナツの隣のお姉さんを長々と待たせてしまった(すいません、幸せなもので)。

トーステッドココナッツを選択。


このクッションが欲しい系ドーナツ

もっちもちの天使のリングは、見たままのふかふかだけではなくって、しっかりと弾力もあってたまげた(大きくかぶりつくとふわっの奥にもっちりが待っていた)。
とにかく好きなやつ(スカスカじゃなくって感動のもっちり具合)。
甘〜いココナッツシュガーにしゃりしゃりココナッツのコーティングがかかったアメリカで食べたその甘さだった。そう、コーヒーがまた合うのだ。

すると、店内に外国人がドーナツを買いに来た(しかも何十個も。クリスピークリームドーナツの容量に、さすがと驚いた)。
やっぱりここはアメリカだったんだ!と夢じゃないことを分かっていても魔法にかけられた(そのくらいアメリカに行きたいみたい)。

勝手に海外気分でそのドーナツを頂くと、気分はもうボストンの朝で。
ふわっとした高揚感の中甘〜いドーナツをコーヒーと共に頂いた。憧れそのものだった。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:DUMBO Doughnuts and Coffee(東京都港区麻布十番2丁目17−6)



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