見出し画像

コロナ禍を生きて

2023.12.14【194限目】

コロナ禍での子育て

子どもが成長するのを親は楽しみにしています。成長は絶え間なく続き発達していきます。成長していく過程で、感じる力や考える力が大きく育っていきます。 

ここ3年ほどはコロナ禍の中で、子どもたちは今までと違った環境で育つことを余儀なくされ様々な制限の中で成長していくことになりました。私たち大人も初めて体験することが多く、どう対応してよいか手探りの子育ての期間でした。その変化は、子どもに色々な影響を与えてきたと思います。

ある意味で、大人も子供も大きな試練でもありましたが、コロナ禍で経験したことのない新しい社会の荒波を越えて、逞しく生きてきました。そして自分の身を守るために、ワクチン接種・手洗い・うがい・マスクの着用等と、その時々に考えて実行してきたと思います。

本当にみんなよく耐えたと思います。


ピンチをチャンスに

生きる力を育てるためには、子どもは色々な経験をする事によって、その都度自分で感じたり考えたりして対応し、成長していきます。コロナ禍の3年間の経験もそうです。

子どもが感じたり考えたりする機会を、親が自分の思いや正しいことを先に教えたり押し付けたりしてしまうと、子どもは誰かに頼ってしまい、自分で考えたり行動したりする力が弱くなってしまいます。

日々子どもは、色々な経験をして、沢山の刺激を受けて新しいことを身に付けて行きます。

親として大切な事は、子どもと一緒に生活する中で、共に喜んだり、感動したり、悲しんだり等をする事で子どもは色々な経験をしていきます。そして自分の感じ方や、考え方が出来るようになり、子どもの感性が育っていきます。

感じる力や考える力が弱いと、自分のやりたいことが、目の前を通っても見逃してしまうこともあります。

感性があれば、チャンスをキャッチして、その事について考え行動する事が出来ます。そして道が開かれることもあるし、ピンチをチャンスに変えるきっかけをつかむ事も出来ます。

これが生きる力にもなります。


コロナ禍の後の子どもたち

今、コロナが少しおさまっていますが、コロナ以外の感染症が流行しています。

特に子どもたちの中で、インフルエンザや新型コロナウイルスや他の感染症が同時に流行しているのは、コロナ禍で感染症対策が徹底され、ウイルスが遠ざけられた結果、子どもたちが各種のウイルスに対する免疫力を獲得できなかったのではないかと言われています。

普段なら、幼稚園・保育所に通っているお子さんが、繰り返し発熱して園に行けない状況がありますが、これは発熱することで、ウイルスに対して免疫力を獲得しているいうことでもあります。発熱してつらい状況になりますが、免疫力がついて強くなったと思えば、子どもが、その後、病気にかかりにくくなります。

発熱することはつらいことですが、病気に対して免疫力がついたと思えば、悪いことではないのです。(もちろん病気にかからないのが一番です。)

子育ても同じで、子どもがつらい思いをした時も、それを自分で考え、乗り越えることで、生きる力をつけることが出来ます。成長過程でそんな経験を繰り返し、大人になっていきます。

親としてはそれを見守り、熱が出た時は冷やしてあげるのと同じように、寄り添いながら成長する子どもをサポートできればと思っています。

コロナ禍の3年間で、社会も個人も大きな荒波を越えて、逞しく生きることが出来き、自分の身体を守り健康に気を付けて生きることを、身をもって経験したと思います。

きっと新しい苦難に対しても果敢に取り組んでいけると信じています。


サボテンの花が今年も咲きました


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

けい先生の1歳違いの妹がコストコのショッピングに行きたいと、以前から依頼されていて、コストコ会員のけい先生と1名の同伴ができるので火曜日に二人で出かけました。

姉妹2人で、約2時間大きなショッピングカート一杯の品物を買ってきました。ショッピングの前に自宅で1時間位、喫茶と話をした時間も含め姉妹二人で半日過ごしました。

コロナ禍で正月に両家族が大勢集まっていたのを中止していたこともあり、同じ市内で住んでいるのに、何年か振りのことです。

多いに喋って、食べて、ショッピングして大満足の1日だったそうです。


【編集担当より】
感染症対策を以前ほど気にせずに、外出することにも慣れてきました。年末のレストランや居酒屋は、以前と同じような喧騒が戻ってきて、年末らしい雰囲気を感じています。食事や飲み会なども行きやすくなりました。

行動制限もなくなり初めての年末です。先日食事をしていたときに、「コロナ禍のときってどうだっけ」と、過去のことのようにふと思うことがあり、日々の生活が戻ってきているのを実感しました。

ここ半年くらいは、マスクを外して行動することに移行していきました。それでもどこかしっくりこない、日常生活が果たして戻ってきているのか、全力で楽しんでいるのか、などたまに思うことがありました。

何故しっくりこないのかを考えたときに、”余白”や”遊び”の時間をコロナ禍では楽しめていなかったのかと思います。

「接触時間を減らす」「オンラインで効率よく」「人の多いところにはいかない」など、否応なしに合理的に行動していました。

合理的に生活することで、効果的な活動ができるでしょうし、知識習得や能力の向上はすると思います。しかしながら、"余白””遊び”の時間でこそ、感性が磨かれ、より俯瞰的な視点や多様な立場で物事を考えることができるようになるのかと思います。いろいろな研究や立場により意見が異なると思いますが、人が成長する上で、”余白”や”遊び”の時間は、大変重要なことかと思います。

先日サイバーエージェントの藤田さんの記事を拝見しました。感性を磨くことの重要性をコメントされていました。(もちろん合理的に突き詰めたなかで時間を捻出されているので、ニュアンスは異なりますが)

『藤田社長が経営のキーワードとしてあげたのが「洞察力」だ。有望な事業や成長が見込まれる分野を見抜く洞察力とともに、成長の種をみつけて育てていく「人」への洞察力も同じくらい大切だと強調する。人に対する洞察力を磨くため「年間100本の映画を見て、本や雑誌も読み、舞台にも足を運んだ」(藤田社長)。こうした経験が組織づくりや人事に生かされているという。』(日経新聞 2023年6月30日)


コロナ禍により、デジタル化・オンライン化が進み、また2023年からAIが認知され、今後さらに生活やシステムに導入されていきます。毎日の生活は、より効率的なもの効果的なものになっていくことかと思います。タイパと言われるようになったのもここ最近です。

そういった世の中になればなるほど、"余白”や”遊び”の時間を持つことは大事かと思います。

最後に空を見あげたのはいつでしょうか?誰かと食事をしているとき、もっと時間を楽しんでいませんでしたか?何か夢中になれることは最近ありますか?

デジタル化、AI化により、あらゆる物事のスピードがあがります。意識して立ち止まる時間をつくるのも、また有用かもしれません。



この記事が参加している募集

オープン学級通信

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?