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母はいつも優しい

冬は寒い
澄んでいる空気は聲を響かせる
だから好きだ
聞こえない声
聞いてみたい声
もっと話したい
もっと理解したい
聞こえない世界から聞こえる世界へ
近いあの人は、今日は何を伝えてくれるだろう

第一章
益城町の母と呼んでいる人
口ぐせは「私は大したことはしてない」
必ず、会話にはこの言葉が入る
母は人を寄せつける雰囲気と人柄がある
それはとてもお節介で人思いだからだ
足がなく家に閉じこもりがちな人には、自分が車を出し、どんなところでも連れて行く
自分の買い物先へもだ 笑
とある日、現地へ出向き農家より野菜を買い付ける際、天候の影響で味は良くても形が異なる商品は廃棄されるしかないと聞くと、お店には出せない野菜を地域活動で販売し、その売り上げを農家へ渡す
気になる人をほっとけないのだ
それって、簡単なことではない
気にしても気になるだけ
母は気になると戸を開けて話しかける行動力全開なとだ
これも地域づくり
今日も誰かに声をかけている

世界滞在記の番組で、約17年前にある俳優がフランスの銀食器のブランド、クリストフル社のアトリエで銀製品作りを挑戦するという
ホームステイ先はアトリエの責任者
ここはみんながお節介で、人優しいアトリエで、人見知りの俳優も打ち解けていく

育ちや文化も異なり、ましては言葉も通じない
だけど、何かを懸命に作りたい…その思いは人を動かすことができる

益城の母も行動あるのみなのだ

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