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ヤギのような生活”ベジスープ”とともに

セロリ、ニンジン、トマト、キャベツ
これらの野菜は私をヤギ化させた料理

”魔のベジスープ”

の材料です(笑)

私は前回書いたとおり、ホームステイ一軒目でカビやエスニック地獄を味わい、決死の思いでホストチェンジすることができました。
そして、高鳴る胸の鼓動を抑え、二軒目のペルー出身のホストファミリーに迎え入れられました。

私は家に到着して一目散に、シャワーカーテンのカビチェック、トイレチェック、部屋の虫チェックを行い、見事基準をクリアしてることを確認しました。(今思えば、本当に失礼ですね(笑))
クーラーも設備されていて、家もきれいで、通学もしやすくて、虫とベッド・インすることもなくて、天国に思えました(笑)
そして、夕飯時になり、ダイニングに呼ばれ、晩御飯を食べることになりました。
その日のメニューは 野菜スープ (以降”ベジスープ”と呼びます)とジャスミン米(タイ米と日本のお米の中間のような種類の中国のお米)でした。
私はこのとき、半端なく低カロリーな食事だなと思っていましたが、明日は普通のご飯が出るかもしれないと考え、空腹を殺しながら寝ました。
次の日、いつもどおり学校で勉強し、放課後は友達と遊び、腹を減らしながら帰路につきました。このときに、今日の晩御飯はなんだろうと楽しみにしながら帰宅しました。そして、昨日のようにダイニングに呼ばれ、空腹だった私は犬のように階段を駆け下り、ダイニングテーブル上の器の中身を確認しました。
その器の中身は.......

"ベジスープ”

だったのです。具が変わっているかなと思ったのですが、昨日と全く同じ。しかし、1週間りんご生活をした私は、
「ま、日本で言うカレー的な感じかな」
と思い、次の日に期待しながら寝ました。
しかし、次の日もその次の日もまた次の日も全く同じ”ベジスープ”でした。
※数日後、気づいたのですが、ホストファミリーは私が食事を終えた後に、ステーキや焼き魚などの豪勢な晩御飯を食べていました。

私は決して、毎日同じ草を食べて生活している、ヤギコアラのような草食動物ではありません。
むしろ私は、肉食よりのホモ・サピエンスです(笑)

約1週間後ホストマザーに違う料理を出してほしいという旨を伝えました。
伝えればOKという認識をし、安堵していた私が甘いのですが、ちなみに、その次の日もその週、その翌週もベジスープオンリーでした(笑)
そして、ついに、怒りが爆発して、ホストマザーに不満をぶちまけました。

”タンパク質を出せ―――。”

私がこの日に一番口にした言葉です(笑)
この訴えに対し、
「わかったわ」となることを期待していたのですが、

”今すぐこの家から出て行け、クソジャパニーズ”

と、ほうきをこちらに向けて、怒鳴られました(笑)
そして、何が起こったかををツイッターに載せ、様々な人から心配されました。
ある友人からは、留学中に学生がホストファミリーに殺された事件の記事を見せられ、不安を煽られました(笑)
その際に私が取った行動が上の写真です(笑)
この日は、上半身に雑誌やら本やらを巻き付け、スーツケースでドアが開かないようにして寝ました。

この事件でホームステ先との関係は悪くなり、次の日には3件目のホストファミリーが決まりました。

追記になるのですが、実は、他にも不満がありました。
それは、トイレの排泄物を流さないということです。
水道代の節約かなにか知りませんですが、使用する前のトイレに他人の排泄物がすでに存在しているのです、毎回。
決して、いい気分にはなりません。

悲劇ばかりを語るのは他人の夢を潰すだけなので、
次回は、留学の楽しいことについて、お話したいと思います。

※ノンフィクションです


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