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成功や完璧とは無縁。突っ走った20代と30代

家事・育児・生き方が不器用なビリ主婦が2年かけて薬膳の資格を取得。そんなビリ主婦の生き様noteです。

初めまして!オンラインで薬膳や中医学を伝える「ケリーさんの薬膳教室」を主宰している国際中医薬膳師の坂本慶子です。

「ケリーさんって誰?」ってよく聞かれますが
もちろん私のことです(笑)

外国へ留学していた時にイングリッシュネームとして「KeikoをKelly・ケリー」に変えて時々使っていたのでそこから教室名に入れてみました。

今回はそんな私の自己紹介です。
坂本慶子ってどんな生き方してきたの?


ちょっぴりお話したいと思います。

私の生い立ち


群馬県高崎市出身
(幼少期は埼玉県三郷市や東武動物公園が近くにある宮代町に住んだこともあります)

群馬県で小・中・高時代を経て
東京の短大へ進学。
そのまま東京で就職。


社会人生活や海外で揉まれた20代

右も左もわからず生まれたてのヒヨコの状態で飛び込んだ社会人という世界。 常識知らず、言葉の使い方、上下関係、大失敗、外商という未知の世界、その他諸々。ワイン飲みながら語り始めたら余裕で3本くらい空けてしまいそうな気がする…。

社会の荒波は容赦なかった。けれど3年は頑張ろうと思った。なぜ3年と決めたのかは不明。ある程度の仕事のノウハウはきちんと身につけたいと思った。

そして社会人になって3年が経つ頃、自分にもっとスキルや経験が欲しいという気持ちが一層強くなる。

捨て切れなかった「留学」という夢。

今しかない!と自然に体が動いた。会社を辞めて単身カナダ・トロントへ飛んだ。

 

【人生とは?に向き合ったカナダ生活】

初めての海外生活。良いこと悪いこと全てひっくるめてガンガン刺激となって自分に突き刺さった。語学学校で出会った多くの友人たち。もちろん年齢・国籍・バックグラウンド全てが違うのに、たまたまここで出会えるという奇跡。 

・エリート街道を進む為に留学は必須という韓国人の友達

・バカンスで2ヶ月カナダに滞在するからついでに語学を学ぶというドイツ人の友達

・カナダで生きる為に英語が必須というシリアから移民してきた友達

・英語しか話せない孫と会話したくて英語を学びに来たという60歳の日本人女性

・人生で一度海外に住みたいという夢を叶えにきた70歳の日本人男性
 

挑戦って若い時にしかできないと思ってた。

しかし、この友人たちの生き様を横で見ながら幾度となく「人生とは」「自分の生き方とは」を自問する日々を過ごすことになった。

留学ってただ語学力や経験を積むだけではないんだなと気付かされた。自分の生き方を見つめ直す絶好のチャンスだったのかもしれない。

1年の留学では不完全燃焼だった。

日本に帰ってしっかり就職するものだと思っていた両親を説得するのは容易ではなかった。何回も話し合いを重ねた。

私の「一度決めたら曲げない性格」を親は知っている(笑)。

交渉は成立した。

「学んだことを生かす」「さらなるスキルアップ」というステージに移すべく今度はインターンビザをとって米国へ渡った。

【1人飛び込んだ田舎町。そしてワインとの出会い】


ワインの産地で有名なカリフォルニア州の小さな町ソノマカウンティのサンタローザ。それまで住んでいたトロントと違い、右見ても左見てもアメリカ人。当然ですね…笑

町の情報がなかなかネットでもなく、想像すらできない場所だった。しかし到着して見えた景色は、本当に小さな田舎町だということ。そしてスヌーピーを生み出したチャールズ・シュルツが終の住処としてここで暮らし生涯を終えた場所でもあったのだ。だから街の至る所にスヌーピーの銅像や仲間たちの人形が置いてある。

トロントのように大きなビルや地下鉄なんてもちろん無い。住み始めて気づいたけど生きる為には車を持つことが必須だった!(聞いてなかった…) 

というわけで、トロントとは全く違う経験をここでは積むことになったのだ。

まぁ、いろいろありました。とにかくいろいろありました。(しつこい笑)

最初は街に何も無さすぎてここで良かったのだろうかというモヤモヤとずっと戦いながら暮らしていた。

しかし、とある日スーパーのお酒売り場に行った時、ここでとてつもない光景を目の当たりにした。

5mほどに及ぶ壁一面に置いてあったのは何を隠そう大量のカリフォルニアワイン!そう、ここはワインの産地!車でちょっと走らせれば美しいワイナリーが当たり前にある世界。

ワインをあまり飲んだことが無かった私は「これはワインを知るいいチャンス!」とテンションダダ上がり。

オフィスの同僚や、スーパーの店員を捕まえては安くて美味しいワインを聞き出した。週末に買ってはチビチビ味わうのが楽しくて仕方なかった。

そんなことを繰り返していくうちにすっかりワインの虜になり時間を見つけてはソノマやナパのワイナリーに足を運んだ。

ここの人たちはワインがとにかく生活に根付いていた。

・仕事が終わって夜のくつろぎタイムに

・パーティの手土産に

・ピクニックやバーベキューに

・家族や親戚が揃ったディナーに

いつもそばにはワインがあった。

そんなわけでワインに魅了されながら、しっかり米国社会の荒波にも揉まれインターンとして1年働いたのち、たくさんのワインを抱えて帰国した(笑)

海外生活はとにかくバシバシに鍛えられたけど、この経験は今でも私の心に財産として色濃く残っている。

番外編: 思わず笑う!海外生活ハプニング

【カナダ・トロント編】
・ホームステイで毎日バター入りのご飯を食べる

・バターご飯に嫌気がさし3ヶ月でホームステイをやめる。香港から移住した家族が自宅の一室を貸すRent roomを契約しそこに転居。自炊を始める。

・韓国人の友達と週2でコリアンタウンに行き激辛韓国料理にハマる。ついでに韓国語を学びレストランで注文できるくらいまでになる。

・高速バスでニューヨークへ行ったものの大雪で帰れなくなる。

・真冬はとにかく雪しか降らず、気温がマイナス20度は当たり前。路上で転倒は日常茶飯事!凍りつく寒さで口も動かしにくくなるので英語の滑舌が一段と悪くなる。

・トロントで新型ウィルスSARSが流行する(感染せず生き残りました)

・2003年夏に起きた北米東海岸の大規模停電に見舞われる。地下鉄も止まり真夏に3時間かけて徒歩でダウンタウンから帰宅した。(ちなみにこの日履いていたのはビーチサンダル 笑)

【アメリカ・カリフォルニア編】
・日本の感覚で炊飯器をセットして出かけたら、めっちゃ怒られた。

・2回の引越しを経験 (住む場所と人って大事だなと痛感する)

・車が無いと生活できない為、中古のポンコツ車(まさかのボルボ)を購入。帰国前に売却。

・カリフォルニアの自動車免許を取得。実技テストで大ゴケするも合格。

・サンタローザでうっかり駐車違反をしてしまい車が撤去される。罰金払って取り返した。

・サンフランシスコでうっかり駐車違反をしてしまい車が撤去される。罰金払って取り返した。(一度あることは二度ある)

・インターンで働いていた最初の会社は途中で契約を打ち切られ、新たな職場に再就職。ここで素晴らしい上司に出逢い、今も繋がっている。

・田舎町ではお刺身が入手困難でしかも高い。安い「さば」しか買えず日本人の魚屋のおっちゃんから「〆さば」の作り方を教えてもらう。どういうわけかアメリカでシメサバ作りの腕をあげる(笑)。


カラダに異変が起きた30代

結婚と同時に神戸に移住。

結婚後は毎日大阪まで通勤。勤務先の上司(社長)はゴリゴリのキツイ関西弁を話すうえに、手の施しようがないくらい滑舌が悪い! 聞き返すとイラつかれ、コミュニケーションは最悪の状態! とにかく上司が喋り出したら意識を全集中しないと聞き取れない。同じ日本語なのにこんなに苦労するとは思わなかった。

今思うと新しい生活・環境・人間関係の中で、それに馴染もうと一生懸命だった。ここは日本だし、海外と違って困ることはないと甘く見ていた。しかし現実はそうでもなかった。

そして頑張った結果、体を壊した。(笑)

小さなストレスはバブルのようにどんどんふくらみ、パァーンと弾けるかのように心と体が崩壊。パニック障害になってしまった。

とにかく通勤電車に乗るのが怖くて仕方なかった!

新快速に乗ると「降りたい!」と思った時に降りられないから、各駅電車しか乗れなかった。

一駅乗っては降りて、また一駅乗っては降りて。自分ではどうしようもできず泣きながら何本も電車を見送ったこともあった。まさか自分が…と受け入れるのに時間がかかった。

そんな毎日が嫌になり、これはちゃんと治療しようと決意し病院へ。

私を診てくれた医師は、話もきちんと聞いてくれるし、自分の辛さにしっかり向き合ってくれた。それが何よりも救いだった。

そしてゆっくりと治療しながら回復していくことができた。

なんでも頑張ろうとしてしまうのが私の悪いクセ。
上手にサボることを知らない人間は、サボるためにまた頑張ってしまう。負のループ状態。

そんな自分の不器用さがもどかしかい時期だった。

そして母になる

妊娠や出産は自分の考え方や世界観を大きく広げてくれるきっかけになった。

自分の体の中で1つの命が成長していくさまというのは、とても神秘的で美しい!

(と言いたいところだが、現実にはつわりや切迫流産、腰痛、膀胱炎など山あり谷ありの妊娠生活だった…笑)

産後はというと、一段と不器用さが露出!!家事も料理もなんとかこなす日々。体が全く動かないこともしょっちゅうあった。特に2人目を産んで数ヶ月後にはひどい不調に悩まされた。(これが薬膳を学ぶ大きなきっかけになる…) 元気にチャキチャキ行動できるママさんが本当に羨ましかった。

そんなわけで色々あったけれど、2人の子供は現在小学生。

喜怒哀楽がパンパンに詰まった毎日だけど、親として子供達に何ができるのかを日々自問自答し、子供たちからもたくさんの学びを与えてもらっている。

育児をしている中で、喜びや苦しみを分かち合える素敵なママ友たちに出会えたのは今でも私の宝物。

そして14年間の神戸生活ののち、2020年に夫の転勤で名古屋へ転居。

現在は名古屋生活を満喫中!

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