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休職してもメンタル治らなかったし、転職しても治らなかった。

新年、明けました。
本年もほそぼそ気まぐれnoteをどうぞよろしくお願いいたします。

さて、忘れぬうちに、今の気持ちを綴っていきたいと思います。

2024年の幕開けは、悲惨なものでした。
石川県での大地震。そして、飛行機の追突事故。
この国は呪われているのではないかとさえ思える出来事で、でもそんな一言で片づけられないほどの思いを多くの人がしてきたと思います。

私は、「出来事には必ず理由がある。」と思ってきましたが、これに何の意味があるの?と、自分の考えを否定するような出来事でした。

科学の発展をもってしても、予想も予防もできないのが、天災なんだなと、感じました。

微力ながらも募金をさせて頂きまして、一日でも早く復興することを願っています。そしてそれ以上に、被災された方々に、平穏が訪れることを、お祈りしています。

こんな話をした後なので、少し話しづらいですが、去年の私を振り返っていこうと思います。少し辛辣で、でも正直で、優しさのある言葉を選んで、振り返っていきます。


※注意:本記事は医療的根拠に基づいたものではありません。嘘か本当かも、分かりません。一個人の気ままな言葉ですので、そういうつもりで見てってください。


後に述べますが、私は現在2社目に働いています。
なぜ転職をしたのかは、これから順に話させてもらいます。

新卒で、メーカーの営業に配属されて、英語を使いながら仕事をしていました。あぁ仕事楽しいな、とふけっていたその頃に、田舎への長期出張を命じられました。

予めいうと、私は田舎が嫌いなわけではありません。むしろ、早く東京を離れたいくらいです。でも、ここで私は精神を病んでしまうことになったのです。

初めての田舎暮らしでした。

工場のラインに入りながら、購買と今後どう売っていこうかなんて話もしたし、技術職と開発品についてあれやこれやと懸命に議論をしていました。

それはそれでよかったけれど、田舎の怖さ(気持ち悪さ?)を知ることになりまして。休みの日に出かけても必ず誰かに会うわ、あそこいたよね・あれ買ってたよね、なんて話もすぐ出回ってました。

変なルールもあって、出張で来ている人は土地に慣れていなく危険なので運転は禁止されていて、おかでリフレッシュする機会はお風呂に入るかネットフリックスを観るくらいです。

車を出せていたらもう少し色んなこともできたと思うけど、まぁそれは置いておいて、ここまでは割りと予想していた田舎暮らしな気がします。

だけど、工場長のいびりだったり、古臭い慣習に従わなければいけなかったりして、少しずつメンタルが病んでいきました。
結婚しろだの車買えだの言われたり。大学出ただけで工場の仕事ができると思うな、なんて言われたりしてね。

何が一番辛いって、話せる友達がそばに居ないってことでした。もちろんlineだの電話だのできるけど、そうじゃなくて、今会って、お酒飲みながら話を聞いてもらいたいという時に、近くに頼れる人がいないってことが何より苦痛でした。

そんでもって、全然寝られない日々が続いて、睡眠薬を貰うつもりで病院に行ったら、「双極性障害」と診断された訳です。

環境が悪かったのか、自分のメンタルの弱さが原因なのかは、この際どうでもよくて、とりあえず今すぐこの場を離れないと自分が壊れてしまいそうなそんな感覚になって、休職しました。

さて、ここで聞きたいんですが、休職ってなんのためにありますか?休職するとメンタルって回復しますか?


私の休職期間は、とりあえず休むことを意識していました。休むと言っても、ずっとベッドにダラダラしてた訳じゃなくて、脳をむりやり仕事と離すことを徹底していました。

朝起きたらまずはコーヒーを淹れて。スタバに寄ってから近くの公園を散歩して。家に帰ったら瞑想と読書をかかさずやって。それが終わればゲームしたり映画を観たりと、後は自分の好きなことしていました。

そんな休職期間を過ごしていましたが、じゃあメンタルが回復したかというと、そうではなかったんです。全く意味がなった訳ではないんだろうけど、周りの「休んだ方がいいよ」って言葉の意味が全く理解できずに、休職期間を終えました。

休んだ方がいいよってつまりは、「風邪を引いたら寝て治す」、みたいな意味合いだと思っていたけれど、どうやらそうでもないみたいです。

考え方は同じなんだけど、メカニズムがほんの少しだけ違う。

要は、「風邪菌をやっつければ治るので、その菌を倒すために今体めっちゃ働いていて辛いですよ~。だから少し体休めてくださいね。」が、風邪の場合の「休んだ方がいいよ」な訳です。

じゃあメンタルはというと、それが実は同じだったりしていて。メンタルを犯してる菌をやっつけないと、メンタルは治りません。だから、「休んだ方がいいよ」は、そのまま何もせずだらだらしろって意味ではないし、自分みたいに仕事から少し離れるってことでもないらしい。

むしろその逆で、菌をやっつけるために、菌と対峙しなければならない。

でもそのためには、沢山のエネルギーが必要になるので、エネルギーを確保するために、「休職」した方がいい、というのが、メンタルを病んだ場合の「休んだ方がいいよ」なのだと思います。

でも、これってめちゃくちゃ難しかったりするんです。現に僕は全然できずに逃げてしまいました。菌をやっつけることができず、菌をできるだけ奥においやって目をそらそうとした。

その結果、退職を選び、転職をしました。

決して逃げることが悪いとは言っていません。ブラック企業やハラスメントからは早急に逃げてください。

ただ、自分の悪い点は、菌をやっつけずにいたまま転職をしたことにあります。

僕の感じたことになるので、全員がそうではないかも知れませんが、転職はやっぱり前向きにやった方が、上手くいく確率は高いです。僕みたいに、「今の環境が嫌だから逃げちゃえ」みたいな気持ちで転職すると、失敗しやすい。


だから、いかにメンタルを元気にさせるかが大切な訳ですが、最近休職すればメンタルが回復する、と思っている人が増えている気がします。

何回も何回も言うが、休職が悪いとは決して思っていません。うつ病が重症化して、社会復帰ができなくなるようなケースがあることはもちろん知っていますし、そうならないために早めに休むことも大切です。

ただ、本当の治療は、休むことではありません。
人それぞれなので言い切るってことはしたくないんですが、ここはあえてそう言い切らせてください。


診断を受けると、ほっとする気持ちは分かります。
自分はおかしくないんだと、自分は一人ではないんだと、自分は休んでいいんだと、そう思わせてくれるからです。

でも、診断はただの名前で、自分自身を表すものではわりません。あくまでも治療をするための「入口」であり、休職は「玄関」です。


それでも、やっぱり分かる。玄関のその先に行くのが難しいことを。僕は休職期間中によくこんなことを言っていました。気分が急に下がったり上がったりした時、「ごめんね、躁うつ病で。」とか、なんかうっかりしちゃった時は、「ADHDでごめん。」とか。

今思うと、え?って感じですよね。

そういう病名を言い訳に使っていいはずがないんです。気分の上げ下げには原因があるはずなのに、その原因と対峙することを恐れて逃げていただけだし、うっかりなんてのはいくらでも予防できるはずなんです。
(躁うつ病‐双極性障害‐は未だブラックボックスなので、私も詳しいことは分かりません。)


病名を使って言い訳にして逃げたことも、自分とも周りとも向き合わずに逃げてしまったことも反省して、今は自分をコントロールしようとしています。ちゃんと自分と向き合っています。悪いところも良いところも全て、自分なんだと受け止めています。辛い時もあれば、しんどい時もあります。けど、それには必ず原因があって、対処もできる。対処しきれなくて休むことは大切だけれど、まずは自分自身と向き合ってみる。すごくしんどいけど、すごく大事なことに思えるんです。



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