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リバースモーゲージの盲点とは⁉︎

リバースモーゲージとは自宅不動産を担保として金融機関から貸付を受ける制度。
他に自治体の社会福祉協議会も同様の自宅を担保とした貸付制度をおこなっています。
制度(使い方)の違いを見ていきましょう。

〜住宅金融支援機構が提供(リ・バース60)〜
1.住宅のリフォーム資金など
2.高齢者向け住宅への入居一時金など
その名のとおり、住宅に関する使いみちが主な要件。住み替え資金や建設資金・住宅ローン借り換えなどにも利用できることが特徴です。
※民間金融機関も取り扱いがあります。


〜民間金融機関が提供〜
1.原則資金用途は問わない
2.55歳から利用可 ※金融機関により商品の違いありますが「住宅ローン型」と付いていた場合には、主に住宅関連に対する資金に適用。
民間金融機関が提供しているということもあり、資金用途に融通が効くところや年齢要件の緩和などが特徴です。


〜社会福祉協議会が提供〜 
1.老後の生活資金、介護、医療費など
2.低所得者世帯が対象
生活に必要な資金の確保が主な要件。ただし、抵当権が設定されている(住宅ローンが残っているケース)・マンション所有者は対象外など、こまかな要件があるので注意が必要。
お住まいの自治体で確認をしてみると良いでしょう。

※東京都参照

〜注意すべき点とは〜
・事業用資金としての活用は原則対象外
・投資目的としての活用は原則対象外
・原則変動金利、金利上昇時の支払いリスク
・一般的な住宅ローンより金利が高い傾向
(おおよそ3%前後)
・リフォーム資金として利用する場合、リフォーム会社の提携先金融機関で借り入れる方が条件面でよいケースもある
・民間金融機関提供の商品は企業によって条件が違うこと (年齢、使いみちなど)
・借入上限額がある(設定上限額や評価額など)
・資金用途に対して、希望するサービスが該当するどうかの確認が必要

〜まとめ〜
ここまでが注意点やリスクの話しですので、利用するメリットはないのでは?と思われた方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、現実問題として年金減少の不安や物価高騰・高齢者の医療費負担増・住宅ローンの返済不安など先行き不透明な時代において、今後利用する方も増えていくでしょう。
これらの不安や負担を軽減するために現金化をプラスと捉える方にとってはメリットになる制度だと思う。利用を検討の際には、何に使うための資金なのかを最初に整理した上で、比較検討していくと絞り込みがしやすくなります。

最後に私の主観や経験によるものですが、盲点とは⁉︎

〜実は心情面がとても重要〜
どうしても目先の条件面や損得ばかりに目がいきがちだが、この制度は「推定相続人の協力(同意)」が必要であること。
利用を検討している方の中には、自分たちの財産をどう使おうと、、と思われる方も多いと感じています。しかし、プロセスを間違えてしまうとよからぬ親族間トラブルを引き起こすことも。子供からしたら財産が欲しいわけではないけれど「自宅を担保に借金をする」ということだけ突然言われたら誰でも不安になるのではないでしょうか。

このようなトラブルを回避するには、子供側から声をかけ気にかけてあげる必要もあるでしょう。親から子へお金の心配をかけたくない、話したくないというケースも珍しくありません。
お金の話しや亡くなった時のことを前提とした話し合いはお互い敬遠されがち。
さらに、親子間の意思疎通がメインだった話しなのにいつのまにか兄弟間による主張の応酬が始まるなど様々なケースも想定できます。

介護が必要になってしまったり、相続後に揉めることのないよう皆んなが元気なうちに方針を決めておくこと。不安要素がある場合、第三者を交えながら整理していくことも重要です。
私も第三者の立場でお手伝いさせていただくこともありますが、自身の親族間の相続トラブルの方が大変でした。なぜなら、中立性を保つことが親族間だと難しいためです。
自分は冷静であっても知識を他親族より持っていることが逆効果になることも(´・_・`)

次回は、リースバックについて書いてみたいと思います♪

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