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【国際貿易論🚢】要素賦存量によって説明される貿易モデルとメカニズム:Chapter①

【国際貿易論】シリーズにおいては
私が現在学習している内容である
国際経済学の分野について
アウトプットしていきたいと思います👍

今回の記事は、国際貿易論においてかなり有名な内容である
「ヘクシャー・オリーン・サミュエルソンモデル(=HOS model)」
について解説していきたいと思います🔥

ヘクシャー・オリーン・サミュエルソンモデル(以下、HOSモデル)は「生産要素賦存量」によって貿易パターンが決定されるということをメインに理論が展開されていきます📝

ヘクシャー・オリーン・サミュエルソンモデルについて:Part①

①HOSモデルに使用する表記一覧

HOSモデルの説明において以下の記号を用いることとします

存在する財は、2種類(第1財、第2財)
2つの生産要素(資本:K、労働:L)
からHOSモデルは成り立っています📝

yi:第 i 財の生産量
αKi:第 i 財の資本投入係数
αLi:第 i 財の労働投入係数
資本集約度:

$$
Capital   Intensity = αK_i / αL_i ・・・(1)
$$

K:資本の総量(資本賦存量)
L:利用可能な労働の総量(労働賦存量)
以降は、これらの記号を主に使用しながら解説していきます

リカード・モデルとの比較においては、一目瞭然かもしれませんね
もしリカード・モデルについても再度復習されたい方は以下のリンクからご一読くださいね🔥

https://note.com/kens_reading1/n/nd01252fbff83

②要素集約度という概念について

HOSモデルの仮定において
第1財を「資本集約財」
第2財を「労働集約財」とします・・・Ⅰ

ここで少し現実経済と照らし合わせてみましょう👍
資本集約財とは、ある一定の生産において投入される資本の量が、投入される労働力の量よりも多いということです
具体的には、鉄鋼製品やロボット、IT製品などが該当するかもしれませんね

反対に、労働集約財とは、労働力が多く投入されて生産が行われる財であるとイメージしてください
例を挙げるとすると、衣服製品や農林水産物が該当するでしょう

すると、Ⅰの仮定から、生産要素投入係数において以下の関係式が導出されます

$$
(αK_1/ αL_1)>(αK_2 / αL_2)・・・(2)
$$


この関係式のインプリケーションは、第1財の資本集約度は第2財の資本集約度よりも高いということがわかりますね✨

$$
(αK1/ αL1)>(αK2 / αL2)・・・(2)
$$

を変形して整理すると

$$
⇔( αK1 / αK2)>( αL1 / αL2 )・・・(3)
$$

③資源制約と生産要素の完全雇用条件

両方の財を任意の正の数量生産するためには、資源制約を満たさなければなりません
ある国の要素賦存量には限界がありますから、あくまで静学的な分析において要素賦存量が増加することは想定しません

よって、資本の制約

$$
K_1+K_2=K
$$


また、労働量の制約

$$
L_1+L_2=L
$$

を満たすことが前提条件となるのです

また、各生産要素投入係数の定義より

$$
「αKi=Ki / yi 」&「αLi=Li / yi」・・・(3)
$$

であることはご理解いただけると思います

よって、資源制約と(3)式を変形して組み合わせると

$$
αK_1×y_1+αK_2×y_2=K \\
αL_1×y_1+αK_2×y_2=L
$$

というある国における生産要素の完全雇用関係式が導出されるのです

今回の記事は、ここで一旦終了しますが
また次回Part②以降もご一読いただきHOSモデルについての理解を深めていただけたら幸いです💖

マガジンのご紹介🌟

https://note.com/kens_reading1/m/m060f6cf44857

こちらのマガジンにて
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠にありがとうございます!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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