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「始めること」「続けること」の偉大さを評価しすぎないようにする

『過激なお笑いじゃなくても、お笑いに対する姿勢が過激であれば面白いと思うんです。』

水溜りボンドのトミーさん、まじで金言の宝庫ですね。

おとといに引き続き、Quick Japan(クイック・ジャパン)vol.142の水溜りボンド特集を読んだ感想を書いていきます!


「水溜りボンド」と「毎日投稿」

改めて『水溜りボンド』について説明すると、彼らは大学のお笑いサークルで出会った、YouTuberコンビです。

大学時代から動画投稿をはじめ、現在のチャンネル登録者数370万人超えは日本で8番目の多さ。

そして、彼らの特徴のひとつはなんと言っても『毎日投稿』です。

初投稿時から4年以上、1日も欠かさず動画をあげ続けています。

そんなストイックさを魅力を感じている視聴者も、少なくありません。

実際ぼくも、『動画』と『ブログ』でアウトプットしているものの形は違えど、『毎日投稿』という点において水溜りボンドを勝手に励みにしているところもあります。

ただ今回の特集を通じて、いままで知らなかった水溜りボンドの軌跡や覚悟を知ったことにより、改めて『続けること』の次のフェーズへの意識をより強く持たねばと感じました。


急にはブレイクスルーしない

『お笑い好きな男子大学生2人が、地道に動画投稿をし続けて、あれよあれよという間にクイック・ジャパンの表紙』という、まさにYouTubeドリームの権化みたいなコンビ。

しかし軌跡をたどってみると、ちゃんと1年目から結果を出してるんですよね。

彼らの動画初投稿日は2015年の1月1日なんですが、その半年後7月10日には、『UUUMネットワーククリエイター6月度MVP』を取ってます。

その約2ヶ月後8月26日にはもう単独ライブを開催してますし、11月23日には初投稿日から1年も経たないうちに、チャンネル登録者数10万人を突破しました。

(10万人がYouTuberとしての分水嶺というか、まあ10万人いれば広告収入やタイアップなどで、それなりの収入が見込めるよねというひとつの目安になります)

水溜りボンドにとってのブレイクスルーポイントはもっと先だったかもしれませんが、1年目からちゃんと小さなマイルストーンをクリアしてきています。


「続けてればいつかは...」の誘惑

水溜りボンドの逆パターンとしてぼくが例に出したいのは、『ずっと報われずにコツコツと続けていたら、ある日急にバズったり大物に見つけてもらったりして、そこから爆速で駆け上がっていく』みたいなストーリーです。

というか、いま世の中でいわゆる『成功者』と呼ばれる人たちが話すのは、だいたいこの展開です。

だからいま報われていない人も、諦めずにやり続けよう、きっと誰かが見てくれているから、と。

こっちのほうがサクセスストーリーとして美談っぽい感じがするし、『いま』コツコツと積み上げている人たちにとっての『救い』にもなります。

ただ、今回水溜りボンドの歩みを知るなかで『世全体へのブレイクスルーは急にした感あるけど、その水面下でひとつひとつステップを踏んでたんだな(そりゃそうだよな)』と改めて思いました。

今日はなにが言いたいかっていうと、『続けていることを過大評価しすぎないようにしよう』です。


アウトプットではなくそれに向き合う気持ちを「過激」に

過激なお笑いじゃなくても、お笑いに対する姿勢が過激であれば面白いと思うんです。
過激なエンターテインメントじゃなくてもエンターテインメントに対する精神が過激であれば、いいものが生まれるというか。

水溜りボンドは『YouTube界のNHK』という二つ名も持っていて、再生回数のため過激に体を張ったネタや下ネタに走るYouTuberも少なくない中、彼らは徹底して『クリーンな』動画をあげ続けています。

それについてインタビューで尋ねられたときの、トミーさんの発言が本段落の冒頭なんですが、これって自分で本当に思ってないと、なかなか言えないですよね。

『ぼくたちは、エンタメに対する精神が過激です』って、遠回しに言ってるようなものなので。

そこを自分たちで自信を持って言えるっていうのは、その言葉以上に実際のところは過激なんだろうなと。

水溜りボンドの『覚悟』が垣間見えた発言でした。


「人生かけてやる」ぐらいの気持ちで

あともうひとつ、水溜りボンドの『覚悟』が垣間見えた瞬間として、もうひとりのメンバー・カンタさんの発言も印象に残りました。

僕らも顔出しすることに抵抗があったし、「とりあえずやってみようぜ」ってノリでやったわけじゃなくて、ストックをもう10本20本作って練習した上で絶対に黒歴史にならないようにしようとか、たくさんの人に見られる怖さを知った上でやろうと決めていた。人生かけてやるぐらいの気持ちでやってたんですけど、

これは『YouTuberが、いまの小さな子たちの憧れの職業になっていることについて』みたいな話を振られたときの言葉なんですけど、そこまでの『覚悟』をもって始めたんだなと。

そして同時に、ふたりにそれくらいの『覚悟』があったからこそいまの躍進があって、それは決して『YouTubeドリーム』っていう安易な一言で片付けられるものではないなと思いました。


「始める」「続ける」を踏まえた上で

いま、発信し『始める』ことの環境的なハードルは、一昔前と比べてグンと下がっています。

また、ぼくは発信し『続ける』ためのハードルは、『技術的な環境』よりも『誰かから反応をもらえるかどうか』だと思ってるんですが、それもSNSの浸透やアルゴリズムの改善によって、一昔前よりは下がっているんじゃないかと思います。

そうなると、次の相対的な評価軸は『始めているか』『続けているか』を踏まえた上で、『クオリティの高いものを出し続けているか』になってきます。

まあつまり今日は自戒の念を込めて系案件になるんですが、ぼくがこうして毎日のようにnoteを更新していると、『ずっと書いててすごいねえ』と言ってもらうことがあります。

それはそれでとってもうれしいんですが、ぼくはそれを踏まえた上で、その次の段階を見据えていきたいなと。

(もう去年の年末くらいから、ずっと言ってる気もするけど!)

『続けてたらはいつかは...』の一方で、水溜りボンドは最初から小刻みにでも、ステップを踏み続けてるぞ!と。

『とりあえずやってみよう』『とにかく続けることが大事』の一方で、水溜りボンドは人生かけた一歩を踏み出してるぞ!と。


『良いものを出し続けているのなら、それはどこかで成果になって跳ね返ってくるはずだからな!』と背筋をピンとさせてもらった、クイック・ジャパンの水溜りボンド特集でした。


▼まあそんな体育会系なことを書きつつ、その『成果』もいまぼくのnoteを読んでくれてるひと一人一人との縁の結果でしかないよなぁとも。ここらへんのマインドは、自分のなかで都合よく使い分けてくことが大事


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