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合う人と合わない人

日本を飛び出して海外に出てみると、今までとは異なる環境で多くの情報を受け取り、とても新鮮な感覚を持つことになります。頭の中は常にパンパンで、処理が追いつかなくなります。

また、新たに多くの人と出会っていくことで、多くの影響も受けることになります。

海外で生活している人は、日本では出会ったことのないような経歴・考え方を持っている人が多く、出会うたびに強い刺激を受けます。

だから誰でも海外に来た最初の頃には、大きな充実感と大きな疲労感を持った毎日を送ることになるのではないでしょうか。

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多くの人と出会い、話してみると、つくづく世の中にはいろんな人がいると感じてしまいます。

僕は日本でサラリーマンをしていた頃、出会う人は会社の人に限られていました。

会社でも多くの人と関わる機会はありましたが、仕事を通じて知り合う人は、その本性を晒さず、会社員としての建前を持って接していたように思います。

飲み会は無礼講の場、なんて言ったりもするけれど、結局その人の本性を知ったことにはなりませんでした。

そんな閉鎖的な環境に嫌気が差して、僕は社外のコミュニティに出会いを求めました。

結果的にコミュニティを通していろんな面白い人と出会うことができました。そしてそれが発端となって海外へ飛び出し、より一層の良い出会いをしています。

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この世は出会いの連続です。

「一期一会」なんていう素敵な言葉が日本にはあります。

多くの人と出会っていくと、合う人と合わない人がいることを知ります。

合う人といると楽しいし、時間があっという間に過ぎます。それはおそらく、互いが互いをリスペクトし合い、強みやユニークさに興味を持っている状態なのだと分析します。

ただ、合う人だと思っても、それが自分からの一方向の考えで、実は相手はそう思っていない場合もあります。現に日本人は建前で人と接することが得意でもあります。

だからお互いの齟齬がないようにしていくことも大切だと思います。これは少し難しいテクニックですが。

合わない人に関しては、もうそれは仕方がないから、やんわり距離をとっていくことが一つの方策かもしれません。

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会社という閉鎖的な環境にいると、「合う人や合わない人」ということを考えるまでもなく、仕事をすることになります。

僕は会社員時代、周りには合わない人だらけでとても苦しい思いを持って仕事をしていました。

世の中には多くの人がいるという事実は知っていても、それはどこか遠い世界の話で、自分には縁がないものだと思っていました。

環境を変える決断は、とても難しいと思っています。

ただ自分の経験を振り返ってみると、会社を離れ、海外に出たことは結果的に大正解だったと思っています。

会社の閉鎖的なコミュニティで身も心も疲弊していたから、あの頃と比較すると、今はとてもストレスフリーに生きています。出会う人々にリスペクトしながら生きています。

もちろん日本の会社を否定するわけではないし、会社によって業種によってどのような人がいるかは大きく異なります。

だから自分が周囲の人と合わないと思っているなら、思い切って全く別の環境に飛び込んでみるのもいいかもしれません。

ふと海外に来て思ったことです。


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サムネイルの撮影場所はトビリシ・コンサートホール前の噴水(トビリシ)

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