見出し画像

失敗はただのエピソード : 子どもの成長に寄り添う

「失敗」という言葉は、重く受け止めすぎると物事をネガティブに捉えがちになります。特に子どもたちの教育においてこの言葉を使うことは、彼らの心に大きな影響を与える恐れがあります。子ども時代に「失敗」という言葉に重きを置かれると、大人になったときにそれがプレッシャーとなる可能性があります。

今回は、この「失敗」という言葉が子どもたちにどういう影響を与えるのか、大人たちは子どもの成長にどう寄り添えばいいのかを考えていきます。


子どもの無限の挑戦心と大人の躊躇

子どもたちは希望に溢れ、何事にも挑戦する姿勢を持っています。彼らには「できない」という考えがほとんどありません。公園で見かける子どもたちを思い浮かべてみてください。彼らは高い滑り台にも難しいブランコにも、躊躇せずに挑戦します。しかし、私たち大人は、経験を積むにつれて、新しいことへの挑戦を躊躇しがちです。

なぜでしょうか?それは、子どもの頃に経験した「失敗」が、僕たちの意識の中でマイナスに作用している可能性があるからです。小さい頃の失敗が、大人になってからの行動に影響を与えるのです。たとえば、学校での小さな失敗の積み重ねが原因で、新しいことにチャレンジするのを恐れるようになるかもしれません。


失敗はただのエピソードという考え

「失敗」という言葉はしばしばネガティブな印象を与えます。ですが、違う視点から見れば、「失敗」という概念自体が存在しないのではないかと思えることもあります。

たとえば、子どもがお母さんの料理を手伝っていて、醤油をテーブルに置こうとしてこぼしたとします。この出来事を「失敗」と見なさずに「単に醤油をこぼした」と捉えることで、それはもはや失敗ではなくなります。このような環境下では、子どもの心からネガティブな感情が消え、彼らはこぼしたことを「失敗」とは思わなくなります。次に何かをする際にも「〇〇をしないように(失敗しないように)気をつけよう」というネガティブな心配から、「〇〇をうまくやろう」という前向きな意識に変わるのです。


子どもの成長に寄り添う大人の役割

僕たち大人は、子どもたちが健やかに成長するために、「失敗」という言葉を使わず「単なる出来事」として捉えることが重要です。大切なのは、大人が心の中で「これは失敗だけど、そう思わないようにしよう」と考えないことです。そう考えてしまうと、子どもたちはその態度を感じ取り「失敗」と認識してしまうのです。ですので、大人が本心から「失敗」ではなく「一つの出来事」として捉えることで、子どもたちに肯定的な影響を与えるのです。

しかし、大人たちは「失敗した」と感じることも多々あります。でもこれは、「単なる経過」に過ぎないのです。たとえば、ビジネスでの失敗も、実際には人生の中の一つの出来事に過ぎません。これを「失敗」と見なすか「出来事」として捉えるかによって、将来のチャレンジに対する姿勢が変わってきます。大人がこのような考え方を持つことで、見ている子どもたちも同じように肯定的な考え方を身につけることができます。これは非常に重要な教訓です。

僕も時々「ああ、失敗した」と思ってしまうことがありますが、そう感じたときには、それを「一つのエピソード」として捉えるようにしています。先日の記事『ポジティブ変換!人生を楽しくする思考術【10選】』では、「失敗した → 貴重な教訓を得た」と語りました。これは「失敗」ではなく「良い経験」ということです。とにかく「失敗」という言葉が頭に浮かびすぎると自分の行動に影響を及ぼしますので、「一つのエピソード」「一つの経験」として捉えることを意識しています。


まとめ

子どもたちは何事にも挑戦的であり、失敗を恐れずに新しいことに取り組む傾向がある
  ⇩
しかし大人になるにつれて、過去の失敗が心理的な障壁となり、新しい挑戦を躊躇するようになることがある
  ⇩
大人が「失敗」という言葉をネガティブに捉えず「単なる出来事」として受け止めることが重要だ
  ⇩
大人のこのような肯定的な態度は、子どもたちにポジティブな影響を与え、彼らが物怖じしない大人に成長する手助けとなる
  ⇩
「失敗」という概念をなくし「単なる出来事」として捉えることで、子どもたちは臆することなく新しい挑戦に取り組むことができる

子どもたちには、何事に対しても臆することなく挑戦できる大人になってほしいと思っています⭐


ーー kindle出版しています --


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

みらいの校則

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?