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まちには歴史も遺産もなかった!

まちの文化祭。先ずはまちのシンボル、象徴となるものを探し始めた。しかし、古文書も残ってなければ遺跡らしきものも存在しない。わがまちには歴史と呼べるものが一切なかった。そこで文化資本とはなにかを紐解いてみたらなんと2種類あることがわかる。それは文化資産と文化活動だ。さらに文化を拡大解釈してみる。芸術や芸能のような文化だけでなく、日々の暮らしの中にある営みすべてを眺めてみたらそうだろう?そう、まるで文化人類学者のように。すると世界観が劇的に変わった。発見は必ずしも遠くの場所に行く必要はなく、新たなまなざしさえあればできるのだ。再発見のまなざしは行き詰ったときに役に立つ。見えてきたのは暗渠、路地、小路など、通りに関するものだった。暗い、狭い、細い。ネガティブな要素を反転することで道が開ける予感がしたのだった。

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