見出し画像

【我が子に伝えてきたこと 44】理想の働き方は「英語をマスターして、報酬の高い国の仕事をリモートで行いつつ、日本で快適に暮らす」

かつての日本は学歴社会だったので、受験勉強に打ち勝って大企業に就職し、定年まで勤め上げることが勝利の方程式でした。それが崩壊しつつある今、理想の働き方も変化して行くと思っています。
今回は、もしも私が10代・20代だったら、どのような働き方を選ぶかを考えてみます。

年収ランキングから受けた衝撃

先日こんな記事を目にしました。世界のソフトウェアエンジニアの平均年収ランキングです。

トップが米国で11万ドル(1432万円)。スイス、イスラエルと続きます。
日本は18位。年収は米国の3分の1で、3.6万ドル(468万円)。アルゼンチンより下位にランクされています。

さらに私にとって衝撃だったのは、日本のすぐ下に中国2.4万ドル(309万円)が迫っていることです。
かつて外資系IT企業で働いていた私は、お客様企業のITコスト削減のために、仕事の一部を中国に移していました。今から20年ほど前のことです。

当時の中国の報酬は日本の5分の1程度でしたから、海外に仕事を移管すればするほど、コスト削減になりました。ところが昨今は、中国の報酬レベルが日本に肉薄しています。と言うか、日本のソフトウェアエンジニアの給与レベルが、あまりにも低いまま据え置かれているのです。日本人の生産性がアメリカ人の3分の1、あるいは中国人と同等とは到底思えないのに、どうしてこのようなことになってしまったのでしょう?
最近ようやく世間でも話題になり始めましたが、日本国全体の凋落ぶりを反映しているのだと思っています。

理想の働き方は「英語をマスターして、報酬の高い国の仕事をリモートで行いつつ、日本で快適に暮らす」

少子高齢化が進む日本では、革命、大災害、戦争でも起こって一旦クラッシュしない限り、好転のきっかけはなく、ジリ貧が続くとみています。とても残念なことですが、どうにもならない現実でしょう。
先の平均年収ランキングを見てもわかるように、同じ仕事内容ならば、日本で仕事をするよりも、海外で仕事した方がはるかに高い報酬を得ることができます。この事実は今後も変わらないと思います。

その一方で、インターネットの発達により、世界との距離はどんどん縮まっています。またコロナ禍の副産物として、どこにいても仕事ができることが証明されました。もはや通勤などせずとも、仕事が成立する時代になっています。海外の仕事をするために、わざわざ国外に移住する必要もなくなったのです。

だとすると「英語をマスターして、報酬の高い国の仕事をリモートで行いつつ、日本で快適に暮らす」ことが、これからの時代の理想の働き方のような気がしてなりません。

英語をマスターする

例えばアメリカの仕事を日本から行うとしましょう。多くの人にとって、最大のネックは英語だろうと思います。どんなに通信技術が発達しようとも、お互いの意思疎通に言語は欠かせません。自動翻訳機も少しづつ賢くなっていますが、機械が人の表情を読み取ったり、言葉の裏の微妙なニュアンスを感じ取ったりするには、さらに数十年の年月を必要とすることでしょう。

報酬の高い国の仕事をリモートで行うための絶対条件は英語です。読み書きだけではなく、聞く話すが特に大切だと思います。

若いうちに英語圏で過ごし、ネイティブなみに話せるようになるのが理想ですが、帰国子女でもない限り、なかなか難しいでしょう。でも今はインターネットがあるので、自宅に居てもネイティブの先生から直接習うことができます。良い教材もネット上に無数にあるし、同じ志を持つグループとネット上でつながることも容易です。

また秋田市にある国際教養大学(通称AIU)のように、留学とほぼ同じ環境に身を置くことができる大学も増えてきました。今後はさらに増えることでしょう。これなら治安の悪い国にわざわざ留学する必要もないし、公立大学ですから学費もかなり安く済みます。

今の時代、日本に居ながらにして英語をマスターする手段はいくらでもあります。あとはやるかやらないか。

理想の働き方を実現し、理想の人生を歩むためのパスポート、それは英語であると断言します。

報酬の高い国の仕事をリモートで行う

日本の給与が上がらないことが最近よく話題になります。政府も気づいていて、いろいろ手を打ってはいるようです。が、企業に要請したり、税制を変えたくらいではどうにもならないでしょう。根本的な問題は、次世代の成長産業を育てるための投資を、何十年にも渡って怠ってきたことなのですから。
ボーっとしている間に大きく開いてしまった海外との給与格差は、そう簡単には埋められるものではありません。

であるならば、我々庶民は自衛の策を講じるしかありません。その王道が、

まず英語をマスターし、報酬の高い国の仕事を行う

だと思っています。わざわざ海外に移住する必要はありません。ネットがますます発達するのは間違いないので、日本からリモートワークすれば良いのです。

コロナ禍でリモートワークを経験された方は多いと思います。多少の不便さはあっても、「通勤電車に揺られるよりはるかにマシ! 」と思った人も多いでしょう。

日本のお仕事をリモートワークするのと、海外のお仕事をリモートワークするのとでは、その違いは使用する言語だけです。日本語か英語か。たったそれだけの違いで何倍もの報酬を得ることができるなんて、素晴らしいと思いませんか?

日本で快適に暮らす

実際に海外に住んでみると痛感するのですが、日本人にとって日本ほど快適に過ごせる国は、地球上に存在しません。よく言われる伝統や文化、食べ物、治安、民度、清潔さだけではありません。長引くデフレのおかげで、日本の物価は海外の先進国と比べて格段に安いです。私が住むタイの物価でさえ、感覚的には日本の70~80%程度まで上がってきてしまいました。ものによっては日本の方が安いと感じることもしばしば。

日本の自然環境も、他国に比べてずば抜けて良いと思っています。
日本のように四季折々の美しさを感じることができる国は意外と少ないです。砂漠の国は年中無休で砂漠だし、タイのような亜熱帯の国々の季節は、ホットとベリーホットしかありません。

さらに、日本の年金や健康保険などの社会保障も、他国に比べたら抜群だと思っています。これほど手厚い国はごくひと握りです。

ならば、日本に暮らせば良いのです。日本に居ながらにして、報酬の高い国の仕事をリモートで行えば良いのです。通勤電車とバイバイできます。無駄な会議もなければ、夜のお付き合いも必要ありません。

そもそも都心に住む必要がなくなります。風光明媚でそこそこ便利な田舎に引っ越して、日中は働き、夕方からは家族で団らん。より人間らしく、より豊かな生活をおくることができるに違いありません。

まとめ

「現役のときは日本で日本円を稼ぎ、老後は物価の安い海外で悠々自適に過ごす」これが理想であった時代もあります。しかしながら状況は大きく変わりました。

もしも私が10代・20代なら、こんな働き方、生き方を目指します。

日本に住みながら報酬の高い国の仕事をリモートで行い、ワーク&ライフバランスをとりつつ、現役時代から老後まで休むことなく人生を謳歌する!

●まず英語をマスターする
●報酬の高い国の仕事をリモートで行う
●日本で快適に暮らす


父のつぶやき

もう一度子育てするチャンスが私にあるなら、我が子がこのような生き方に目が向くように、そっと導くことでしょう。
ちなみに息子夫婦は、1歳になる子どもに英語版ディズニーを見せ始めました。孫は何の違和感もなく映像に首ったけです😊
キッズ英会話などに通う必要はありません。動画配信サービスで十分だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?