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奇縁堂だより20【本の紹介,テーマ:古書店】

 前々回は"紀田順一郎と神保町"について,前回は書店,いわゆる新刊書店を題材とした本についてと,"本"に関わる本と雑誌を紹介してきました。そして今回は,書店は書店でも「書肆 奇縁堂」の業態でもある"古書店"("古本屋")を題材にした本と雑誌を紹介したいと思います。

 紹介した作品を通して,古書や古書店に興味を持ってくれたら嬉しく思います。

紹介作品一覧

・佃島ふたり書房
・貧乏暇あり : 札幌古本屋日記
・ビブリア古書堂の事件手帖
・栞子さんの本棚 : ビブリア古書堂セレクトブック
・書楼弔堂 破曉
・BRUTUS (2013年6月15日号)

作品紹介

・『佃島ふたり書房』 (出久根達郎・著) 四六判,¥660(税込)
 明治末から高度成長で大変貌をとげる昭和39年(東京五輪開催の年)まで,奉公先で知り合った生年月日がまったく同じ二人の少年の友情と,一人の女性をめぐる愛の相克を,移ろいゆく東京の下町・佃島の古書店「ふたり書房」を舞台に描いた長篇です。1992年の第108回直木賞受賞作

・『貧乏暇あり : 札幌古本屋日記』 (須賀章雅・著)  四六判,¥770(税込)
 これが古本屋の現実なのか! 業界歴30年の著者が古本市,稀覯本,詩集,酒,バイト,ネット古書店による綱渡りの実態など,全て本音で語りました。2012年の発行です。著者は2003年に『ああ 狂おしの鳩ポッポ―― 一月某日』で,第4回古本小説大賞(古本,古本屋に関する小説,またはエッセイを対象とした賞です)を受賞しています。

・『ビブリア古書堂の事件手帖(栞子編 : 全7巻)  (三上延・著) 文庫,¥1650(税込)
 
北鎌倉駅近くにあるビブリア古書堂の若き女性店主・栞子と,アルバイトの五浦大輔を中心に,古書めぐる数々の事件が次々と起こる。稀覯書を求めるコレクターの心理と,稀覯書ぬ由縁から事件を読み解く過程は,古書探偵・栞子の独壇場です。
 2011年の第1巻発行に始まり,2017年には第7巻が発行されています。累計で700万部を超えるメガ・ヒットになったと言われています。


・『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』 (夏目漱石 ほか・著) 文庫,¥250(税込)
 『ビブリア古書堂の事件帖』シリーズで紹介されている,古今東西の名作(夏目漱石,アンナ・カヴァン,小山清,フォークナー,梶山季之,太宰治,坂口三千代,国枝史郎,アーシュラ・K・ル・グイン,ロバート・F・ヤング,F・W・クロフツ,宮沢賢治)を収載した品集です。2013年の発行です。


・『書楼弔堂 破曉』 (京極夏彦・著) 四六判,¥250
 
世は明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れに異様な書舗があった。本は墓のようなものだという主人が営む店の名は書楼弔堂。古今東西の書物が集められたこの店を,最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花などが己のための一冊を求めに訪れる…京極夏彦による書物にまつわる新シリーズの第一弾! 2013年の発行です。

・『BRUTUS(2013年6月15日号)』 (マガジンハウス) A4判変形,¥440(税込)
 マガジンハウスの人気雑誌です。特集は『古本屋好き。』。内容は「出会いのある新しい古本屋」,「コレ欲しい,アレ集めたい」,「古本屋の開き方と,続け方」,「古今東西巨大古書店」,「このジャンルに強い100古書店」などなど。

以下から書肆奇縁堂のサイトにアクセスできます。


もしくはプロフィールの「ストアボタン」または「ストアを見る」からアクセスできます。
また書名のところには,商品ページにアクセスできるようにリンクを埋め込んであります。

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