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奇縁堂だより24【本の紹介:夏の物語・絵本編】

🥵残暑お見舞い申し上げます


暑〜い! ですね。


暦のうえでは立秋(8月8日)を過ぎたので“残暑”と呼ぶのでしょうが,私にとってはまだ“盛夏”です。  

そういえば,陰暦では“夏”を区分するのに “初夏”,“盛夏”,“晩夏” が用いられますが,“孟夏(もうか)”,“仲夏(ちゅうか)”,“季夏(きか)”という表現を用いることもあると聞きました。孟には「全てのもののかしら。はじめ」。仲には「二番目。次」。季には「すえ」という意味があるそうです。

つまり,初夏=孟夏,盛夏=仲夏,晩夏=季夏となります。ちなみに,中国では古くから孟夏,仲夏,季夏という表現を用いるのが一般的だということです。

そこで今回を含めこれから3回にわたり,奇縁堂の在庫の中から季節に合わせて「夏の出来事・夏の物語」を描いた書籍を紹介いたします。

今回は,夏の物語の絵本を紹介します。

サザンのように“夏をあきらめて”などと言わずに,「夏の出来事・夏の物語」を楽しんでください。


紹介作品一覧

・『だいちゃんとうみ』
・『およぐ』
・『山のいのち』
・『絵で読む 広島の原爆』
・『あの夏の日』


作品紹介

・『だいちゃんとうみ』 (太田大八 : 著) 20cm×27cm, ¥350(税込)
 “だいちゃん”は夏休みに,従兄弟の“こうちゃん”ところへ遊びに行きました。

 川エビを採り,それをエサに海で釣りをして,海辺で昼食を作って食べ,木の上の櫓(やぐら)で夕日を眺め,夕食は家族そろって囲炉裏端(いろりばた)で摂る…

 物質的な豊かさではなく,心の豊かさに恵まれた昭和の田舎暮らしが描かれています。

・『およぐ』 (なかのひろたか : 著) 24cm×21cm, ¥330(税込)
 「泳ぐ」ということにおいて,大事なのは水に慣れること!

 水を怖がっている子どもも,この絵本に載っていることならやってみたくなるかも!水に興味を持てるような内容になっています。

 水が苦手な子どもに是非読んでほしいです!絵本を読むことが苦手な「水」を克服する第一歩になるかもしれませんよ。


・『山のいのち』 (立松和平;文,伊勢英子;絵) A4変形判, ¥380(税込)
 
静一は静かな子どもで,言葉を忘れてしまったかのように何日でも黙っていられた。そして,〝ひきこもり〟で長い間学校を休んでいた。

 静一は,両親の海外出張のために山奥の父の故郷でおじいちゃんと二人で夏の三週間を暮らすことになった。自然に囲まれた山でおじいちゃんと二人暮らすうち,静一の心には少しずつ輝きがよみがえり…

 やがて,清一は「かわいそうだね」という自分の声を久しぶりに聞いた…

・『絵で読む 広島の原爆』 (那須正幹;文,西村繁男;絵) 25.5cm×30.5cm, ¥1100(税込)
 
1945年8月6日8時15分。
 原子爆弾が人類史上初めて広島に投下されました。
 そこで起こったことは…

 那須正幹が様々な資料から原爆を多角にとらえて文章を練り,画家・西村繁男が実際の町を取材し当時の様子と複雑な内容を克明に描き,子どもたちにも分かりやすい絵に仕上げました。

 本書は,子どもには原爆の恐ろしさを伝えるわかりやすい絵本であるとともに,収載されている資料は大人にも是非読んで知って欲しい内容となっています。


・『あの夏の日』 (葉祥明 : 著) A4判, ¥550(税込)
 
広島に原子爆弾が投下された3日後の1945年8月9日11時2分。長崎にも原子爆弾が投下された。

 それが「あの夏の日」だ。

 絵本作家の葉祥明が,子どもたちに伝えたいこの日の出来事を描きました。

 “あとがき”にはこう書いてあります『今,生きている私たちは,美しい自然と,平和な地球を次の世代に手渡す責任があります。荒れ果てた世界に住む未来の子どもたちから,「どうして?あの時,どうにかできなかったの?」と言われないように…』。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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