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みんな何のためにイライラしながら働いてるの??

仕事帰りの電車の中。
少し電車が遅れていていつもより混んでいる。ぎゅうぎゅうではないけど隙間を探して体と体が触れ合うくらいに混んでいた。

みんなピリピリ。
険しい顔をしている。

そして僕も。

前の親父が携帯ゲームに夢中で両手をスマホから離さない。電車が揺れてバランスを崩しそうになると僕に体重を預けてゲームに勤しむ。「お前の頭のすぐ脇にぶら下がっているのは吊り革っていうんだよ」と丁寧に教えてやりたい。
駅で停車して周りの人が降りようとしてもゲームピコピコおじさんは門番のように動かない、そうかと思えば次の瞬間、僕を押しのけて電車を降りて行った。降りる駅だと気が付いて慌てて降りたというよりは僕に何か恨みでもあるのかのような感じで不機嫌そうに僕を体で押しのけた。

こんな事は日常茶飯事。
働くと人は疲れるのだ。
いや、働かなくても疲れる。
疲れると余裕はなくなる。自分をいたわるだけで精一杯。分かるよその気持ち。

みんな誰かに喜ばれる為に働いている。
働く目的とかモチベーションの話ではなく、現実的に誰にも喜ばれない事はカネにはならないからだ。
イライラしたりイライラさせたりしながらも誰かに喜んでもらえるように何とか折り合いをつけながら働いている人が大半。
押し込めたイライラでパンパンになった背広のポケット。

そして人々は癒しを求めてカネを落とす。
好きな食事やゲームや音楽やスポーツやマッサージやお酒やYouTubeやらなんやら。
人々を癒やしてカネをもらう人たちもイライラを溜め込んでポケットをパンパンにする。
そうやって全世界のイライラの総量は少しずつ膨れ上がっているように思える。
カネのやりとりはイライラのやりとり。

世の中にはカネにならない親切は意地でもしたくない人種がいる。
それでもイライラで地球が爆発しない訳はイライラを処理してくれる存在がいるから。
逃げ場のなくなったイライラの最終的な受け入れ先は他人から受け取ったイライラを自分自身へのイライラに向ける損な性分の人たち。

しんどい世の中。
笑顔のやりとりが溢れる世界にしたいな。
1つのイライラを受け取ったら2つの笑顔にして返せるような人間になりたい。

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