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中学1年生が考える地域振興

先日、ある地方の中学校の探究の授業に、特別講師として参加する機会がありました。1年生の生徒30人のプレゼンテーションを見て、フィードバックをするというものです。

プレゼンのテーマは「自分の好きな物×この町の魅力」というもので、生徒たちは事前にリサーチした町の資源や課題などを分析し、そこに自分の好きなものを組み合わせて町を活性化させるアイデアを考えます。

そして、そのアイデアを元にKeynoteでプレゼン資料を作り、1人ずつ発表してくれました。

発表は1人2分ほど。タブレット片手に堂々とプレゼンしてくれました(画像はイメージ)


30人のプレゼンを聞いた素直な感想は
「大人とレベル変わらない!」
というものでした。

大まかにどんなアイデアが出たか紹介すると・・・

●川釣りができるグランピング施設を作る
●特産の野菜を使ったお菓子・お土産の開発
●町にゆかりの歴史人物をお菓子に
●海が見えるスイーツ店
●子どもを預けてゆっくり温泉を楽しめるサービス
●マインクラフトの中に町を再現
●町の歴史と自然を楽しめるツアー
●海やビーチを使ったスポーツ大会
●町の特産品を賞品にしたスポーツ大会
●町の景色を楽しみながらゲームができる施設
●町の水族館と推しキャラのコラボ

などなど、アイデアの種としては秀逸なものばかりでした。
しかも30人がそれぞれユニークなアイデアを発表してくれたので、聞いているうちに「この町って魅力にあふれている!」という気分になってきました。

地域振興や観光プロモーションを考えるとき、どうしても「この町の資源や魅力って何なんだろう?」とか「この町は地域資源がない」と頭を抱えてしまうことも多いと思います。

でも子どもが30人も集まって知恵を絞れば、地域資源はいくらでも見つかるのでは?
そんな気にさせられました。

この30個のアイデアを、自治体や企業、店舗など、地域の大人たちとシェアできる仕組みがあればいいなぁ。なんてことも思いました。

こんな授業が全国の学校にも広まって、子どもや学校を起点にした地域振興が各地で盛り上ってほしいなぁ、という気持ちにもなりました。

そして何より、授業でプレゼンしてくれた生徒の中から起業をめざすような子が出てきたら最高だな!
と心から思いました。

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