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できない自分も他人も許すために、自分と深く向き合ってみる

こんにちは。女性向け再就職コンサルタントのきくりんです。
はじめましての方はこちらをご覧いただけるとうれしいです。

今日は、再就職したとき、いえ、もっと早くに知っていれば、と思ったことを、最近読んだ本をご紹介しながら書こうと思います。ちょっと書くのに勇気がいる部分もありますが、正直に書こうと思います。

今まで書いてきたように、私は専業主婦15年から社労士になって再就職し、紆余曲折しながらも何とか働き続けてきました。

ですが、その過程で失敗してきたことがあります。例えば、

・人を育てられませんでした。後から入ってきた人のできない点が目についてしまうのです。
・自分のスキルに自信が持てませんでした。その結果、自分のやりたいことに時間を費やすよりも、本を読んだりセミナーを受けたり、さらには他の資格をいくつも取ったり、ということにかなりの時間を費やしてきました。
・お客様からの相談に対して回答案を作ったとき、上司に何か指摘されると、そのたびに自分のスキル不足にショックを受けていました。上司の評価が気になって仕方がなかったのです。
・ちょっとした失敗が後を引いてしまいます。何日もそれが気になり続けることがありました。

ほとんどのものは自分にマイナスに働いていますが、2番目のものなど、それによってできる仕事や活動が増え、自分の世界が広がったというプラス面もあります。

以前、認知行動療法の本(今回ご紹介する本とは別のものです)を読んだことがあり、自分がストレスを感じたことをモニタリングする練習をして、だいぶとらえ方を変えることができるようになっています。

今では、上司の指摘やちょっとした失敗は、自分の精神的なダメージにフォーカスせず、そこから何を学んだら次につながるのか、積極的に考えられるようになっています。

後輩が仕事を覚えるのに時間がかかるのも当然です。再就職した頃の自分のことを思えば、何度同じことを聞かれても、前よりわかりやすく説明しようと工夫します。

ストレッサーに対する自分の認知(自動思考)を変えることによって、同じできごとが全然違うものに見えるのです。

それでも、自分の完璧主義的な面はまだ残っているな…と感じていたところ、この本に出会いました。

私たちは、浅いレベルの一時的に頭をよぎる認知(自動思考)だけではなく、深いレベルの継続的な認知(スキーマ)を持っています。信念とか自己イメージとか価値観といったものはスキーマです。

ヤング先生の説明は、人は誰しも満たされて当然の「中核的感情欲求」というものを持っていて、それが幼少期や子ども時代に適切でハッピーなスキーマが形成されるのですが、それが適切に満たされないと、早期不適応的スキーマが形成されてしまう。というものです。

「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。」より

私は、18個の早期不適応的スキーマのうち、

  • 「ほめられたい」「評価されたい」スキーマ

  • 完璧主義的「べき」スキーマ

  • 「できなければ罰されるべき」スキーマ

を強く持っていたようです。

スキーマを形成する傷つきには、次の5つの領域があり、

  • 人との関わりが断絶されること

  • 「できない自分」にしかなれないこと

  • 他者を優先し、自分を抑えること

  • 物事を悲観し、自分や他人を追い詰めること

  • 自分勝手になりすぎること

上で挙げた3つ以外にも、15個の早期不適応的スキーマがあります。

この本では、セルフモニタリングのためのワークから、実際に認知行動療法やスキーマ療法をして、上から目線の男性開業医と真面目な女性臨床心理士の2人が変化していく様子が詳しく描かれています。

長い間早期不適応的スキーマを持ち、悩みながらも働き続けてこられたことに感謝しつつ、スキーマ療法で、もっと生き生きした自分になれるような気がします。ワークブックが出ているので、それを使ってじっくり取り組んでみたいと思っています。

程度の差はあっても、多くの方が18個の早期不適応的スキーマのどれかは持っているのではないかと思っています。気づいて、向き合ってみるのも、職場の人間関係や、もっと広く、人生をよりよくするのに役立つのではないかと思っています。


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