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【御神酒結び】(おみきむすび)

御神酒(おみき)とは、神様にお供えするお酒のことで神社や神棚にお供えする日本酒です。祭礼などでは御神酒を神前にお供えし、祭礼の終了時にお供えした御神酒をいただきます。
神様にお供えして霊の宿った御神酒をいただくことによって、ご利益があるとされ、日本では古くから行われてきた儀式の一つです。
そんな日本酒を入れる容器を御神酒徳利(おみきとくり)といいます。その御神酒徳利に挿す竹細工首でできたアイテムの「御神酒の口」と同様に徳利の首に掛けるなどして使われてきた水引の結びが御神酒結びと言われています。
ちなみに御神酒とお銚子について酒造メーカーの月桂冠のホームページで詳しく書かれていて、御神酒の口の写真もありますので興味のある方はご覧ください。

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御神酒徳利の場合は一対、つまり2点で一組として供えられます。いわゆる私たちが普段お酒を飲む時に使う徳利より注ぎ口が小さくなっています。首が長い物、重心が高い位置にあるもの、デザインも様々あり、時代や地域によって素材も色々あり、陶器だったり磁器が使われてきたようです。
徳利は酒だけに限らず醤油などの貯蔵にも使われており、元々は大きなサイズでした。御神酒結びのフォルムはその元々の形を模したもので、両脇の輪は徳利の取手をかたどった物です。
写真はゴールドで結んでいますが、神事で使われる御神酒結びは白と決まっていました。白には「汚れがない」「正常であること」など清らかなものの象徴として用いられてきました。

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