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読書・書籍

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記事一覧

『正欲』に気付かなかったマジョリティ

 朝井リョウさんの『正欲』を読みました。  以前から書店で見かけることはありました。  …

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9日前
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相沢沙呼 / invert 城塚翡翠倒叙集 / 講談社文庫(読書感想文)

 『ivert 城塚翡翠倒叙集』を読みました。  前作のmediumは職場の知り合いにおすすめしても…

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2週間前
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小説『優駿(上)』の感想を書き損ねた

 noteのネタが枯れ始めるとライフワークの読書を題材にしがちなのですが、その中でも読書感想…

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3週間前
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私の本棚

 実家に帰ったとき、自室で所在なさそうに積み上げられていた本が多かったので本棚を自作しま…

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1か月前
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愛あるAI

 アンドロイドが恋をした、ことにした。  稀代の天才・ゲニー博士にとって脳に走る電気信号…

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4か月前
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「優しい人」と言うのなら

 「あたまのいいひと」について、前回の3X+1の日に記事を書いた。  そのなかで「やさしさっ…

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4か月前
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あなたはあたまが良いですか?~たまにパッキャラ魔道を歌いながら~

 「頭が良い」とはなんぞやという記事を見かけた。  実榛さんが書いていたんです、昨日。  君はそちらを先に読んでもいいし、読まなくてもいい。  「あたまがいい」ってなんなんだろうな。 (昨日の記事では「頭が良い」って書いてあったけど、知らない誰かに差別的に受け取られるとイヤなので「あたまがいい」に開いておきます。ちいさなちいさな悪あがきとして。)  この問題文は相当に抽象的。  もし「絶対的に」「あたまのいい」人がいるならそれはもう何だかわかんないけど素晴らしいナニカじゃ

泥は愛だ 私に纏わりつく 泥は 罪を犯した者が 誰彼構わず 救いの手を求める 浅ましい姿と…

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5か月前

アマチュアの創作速度、あるいは時世の反映とか

 アマチュアの創作は勢いが全てだ。  そうでもしないと途中でぽきんと折れて、永遠に完成す…

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5か月前
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【小説】おバカの国

 あるところに、おバカの国がありました。  その国にはばかしょうじきな人たちしか住んでい…

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4か月前
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【小説】神代の朝の秘密

 とおいとおい昔のお話です。みんなのおじいさんやおばあさんが生まれるずうっと前、人間と神…

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4か月前
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読書感想文のたった1つの悪手

 読書感想文で冒頭にあらすじを書くパターン。よく見るよね。  でもあれは悪手だと思う。  …

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6か月前
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誰かを家に呼ぶということ

 『ハリネズミの願い』を読んだ。  2017年の本屋大賞の翻訳小説部門で第一位に輝いた作品だ…

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6か月前
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『ほにゃららサラダ』 / 舞城王太郎

 みなさんは舞城王太郎という名前に聞き覚えはあるでしょうか?  舞城王太郎は私の特に好きな小説家の一人です。ぜひ紹介させていただきたい。  まず、舞城王太郎という作家がどんな人物なのか。  はっきり言うとさっぱりわかりません。いえ、これには語弊しかないのですが……。  舞城王太郎はメディアへの露出をしておらず、いわゆる覆面作家として活動をしているためはっきりとした情報が全くないというのが正しいのです。  2001年に『煙か土か食い物 Smoke,Soil or Sacri