グルタミンとグルタミン酸の違い
こんにちは、ちょらです。
グルタミンとグルタミン酸って名前が似ているため、似た働きをしているような感じがしますよね。
酸を略しただけで同じ物質であると思っている人もいるかもしれません。
ですが実際は全然違う働きを担う物質なんです。
今回はそんなグルタミンとグルタミン酸の効果や違いを簡単に紹介していきます。
グルタミンとグルタミン酸の関係
グルタミンとグルタミン酸はどちらもアミノ酸で体で合成できる物質です。
グルタミン酸は有害なアンモニアを拾い上げてグルタミンを合成することでアンモニアを無毒化します。
わかりやすくいうと、グルタミン酸とアンモニアがくっついたものがグルタミンです。
グルタミンとグルタミン酸の働き
グルタミンの前駆体がグルタミン酸ですが、働きは全く異なります。
グルタミンは筋肉と関わりが深い一方で、グルタミン酸は神経と関わりが深いです。
グルタミンの効果
筋肉の分解を抑制する
腸をサポートする
体のダメージを修復する
免疫細胞を強化する
グルタミンは運動によって起こる筋分解を抑制し、筋肉の維持に効果的です。病気で動けない患者の筋分解を抑えるためにグルタミンが点滴されることもあります。
また、腸管で栄養を吸収する部位の再生を促進させ腸をサポートしたり、体の傷を修復する効果があります。
さらに免疫細胞の栄養源となることで免疫力を強化します。
このようにグルタミンは体内ので機能を修復、維持、強化する働きがあるアミノ酸です。
グルタミン酸の効果
疲労を回復する
脳機能を活性化する
GABAの原料となる
グルタミンはアンモニアを解毒することで疲労を回復効果があります。
アンモニアは蓄積することでエネルギー産生を阻害したり、細胞を老化したり、免疫力を下げたりしますから、解毒することでこれらの悪影響から逃れることができます。
また、グルタミン酸は脳内で興奮系の神経伝達物質として作用することで、記憶力の向上など学習力が上がります。
反対に興奮を鎮めてリラックスさせるGABAの主原料でもあり、血圧を下げるなどの効果があります。
このようにグルタミン酸は体や脳の機能を関わりが深いアミノ酸です。
グルタミンとグルタミン酸は肝臓にいい
グルタミンもグルタミン酸も肝臓にいいアミノ酸です。
グルタミンはアルコール代謝を促進させる働きがあり、肝臓のサポートをします。
またグルタミン酸はグルタチオンの材料となることで肝臓のサポートをします。
機序は異なりますが、どちらも肝臓をサポートするアミノ酸です。
まとめ
グルタミンもグルタミン酸もアミノ酸であるため、体を構成する働きがありますが、異なる点も多いです。
グルタミン酸は旨味成分として多くの食品に使用されていますから、不足することは稀ですし、グルタミン以外のアミノ酸の合成にも関わり体内での使用量も多いため、過剰摂取の心配もしなくて良さそうです。
どちらも体に必要な成分ですが、バランスが大事ですから、過度に意識しない方が健康的だと思います。
それではありがとうございました。
健康生活をお過ごしくださいっ!
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