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ブログ作りの”らしさ”について"高級ブランド"から学ぶ。

最近、コスメやファッション界のブランドが次々とノンフィクションの映画を公開している。今まで、ファッションブランドと無縁だったのだが、好きな映画の趣味で話題に上がるのは嬉しい。最近見た2本の映画と感じた「ブランド力」について語りたい。

ブランド力とはなにか。幅が有りすぎてどこから調べたら良いかわからないものの。けれど、日常で発信しているブロガーやyoutuberの彼らには、少なからず自分のブランド力を持っている。私もブログを発信するようになってから、自分の「ブランド」って何かを考えるようになった。頭では思いつかないので、本棚のすみから書籍を漁っていたところ、一つの本に行き着いた。ブランドとは何かについて、ここまで言語に落とし込まれた本はあまり無い。内容は濃い目だが、著者もおっしゃるほど実践的な創りだった。


ニューヨークのアートディレクターが今日本のビジネスリーダーに伝えたいこと。

「ブランド」という言葉を聞いた時、シャネルやエルメスなどの高価な商品を取り扱った高級ブランドを思い浮かべる方も多いと思います。特徴としてすぐに思いつくのは、ブランドの名称やロゴだと思いますが、色、写真、キャッチフレーズなども特徴の一つになります。

商品者がブランドにふれる機会は、商品やサービスの他、SNS、カスタマーサービスの対応など多岐にわたりますが、全てのタッチポイントで、消費者は一貫してそのブランドの個性、「らしさ」を感じることができます。このように、ブランドの本質とは、品質でも希少性でもなく、強みや個性である「らしさ」なのです。

ブランドとは「らしさ」。個性や強みであることが心のなかで印象に残りつつも、久々に観たノンフィクション映画では、「らしさ」がものすごく伝わる映画だったと感じている。

「HOUSE OF GUCCI」は2021年公開。ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族が崩壊となる実話で描いた作品だった。出てくる一族の個性的な部分はともかく、欲望に満ちた妻が裏切った夫を始末しようと企む様はどうにも見苦しいの一つだ。ただ、この映画自体もGUCCI監修の元撮られた映画だとして、「らしさ」を伝えるメリットはどこにあったのだろうと考えるきっかけとなった。

当時のGUCCIはブランディングとして高級ブランドとして、一般人からも距離を置くほどだった。創業者崩壊の様は、あまり見慣れない光景だったけど、私にはどこか人間臭さを感じた。今でこそ一族全員がなくなり、パブリックドメインとして、過去は無に帰したことを、グッチを昔から知る人にも伝えたかったのではないだろうか。この映画を観て、50%の人が二度グッチは買わないと思ったかもしれないし、50%の人がブラックジョーク満載映画を見て、グッチの存在を意識した人も多いと思う。少なくとも私は後者のほうだった。

もう一つ別の視点から。「Dior(ディオール)」の映画作品から「ミセスハリス、パリへ行く」を鑑賞した。こちらは、グッチとは変わって泥沼要素はなく、ノンフィクションまでは行かないDior監修+フィクション構成の作品だった。おしゃれが大好きな家政婦ハリス。戦争で夫が帰らぬ人となり、心傷つくも、夫が残してくれた資金と幸運も相まって、彼女は自分だけのDiorドレスをオーダメイドするためにパリに出かけることになった。

Diorのブランドショーを鑑賞し、自分が気に入ったドレスをオーダーする中、会社の混沌とした経営状況を知ることになる。彼女は自ら奮い立たせた。仲良くなった会計士のアイデア「価格を安く一般向け、コスメやアクセへの展開」を武器に、オーナーに直接ストライキをした。物語はフィクション混じりではあるが、今、Diorがコスメ展開をしていてドレスが殆ど売られていない理由も映画から学ぶことができる。

ブランドには、一言では語れないほどの「個性=らしさ」が組み込まれている。自分自身も発信者としてブランドを構築する上でためになる要素が多かった。映画と本はきっかけに過ぎないのだが、映画を出そうと思ったGUCCI、Diorの展開術。全てのタッチポイントで一貫して「らしさ」を映し出していること。「らしさ」を受け取った私達は好きになろうが、嫌いになろうがブランドを認識し始めているのだ。映画を通じて別の視点を感じ取れた一冊の書籍との相乗効果を大きかった。

では、好きになってもらうため、「ファン」になってもらうために必要なのはブランドの魅力の伝え方(=ブランディング)が鍵になってくる。これに関して、私のほうが自分の「らしさ」を作り上げている最中なので、まだ本で模索中なのだ。今後とも、読者に好きになってもらえるように発信していく次第だ。

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