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お笑い芸人さんに学ぶ~先輩が後輩におごることで、先輩が売れていく!?      

 YouTubeを見る機会が増えましたが、何だかんだ言いながらテレビもよく見ます。
 ドラマ、お笑い、ニュース、バラエティ・・・。
 番組の多くにお笑い芸人さんが登場します。
 バラエティ番組はもちろんですが、最近はドラマや情報番組の司会などにも登場し、多方面で活躍しています。
 
 そんな芸人さんの所属事務所で有名なのが「吉本興業」。
 その吉本では、ずっと伝統になっている事があります。
 そして、他の事務所の芸人さんにも広がったことがあるそうです。
 それは、

先輩芸人が後輩におごる(飲みに連れて行く)こと

 「借金をしてでも後輩におごるべきだ」というほどだそうです。
 売れない後輩芸人からしたら、「ご飯をおごってもらえる(金を出してもらえる」し、先輩のよい話(勉強になる話)を聞けて、ラッキーと思えます。しかし、

不思議なもので、おごっている先輩の方がどんどんと伸びていく、売れていくそうです。

どうしてでしょうか?
 
 ・人望が集まるから
 ・おごることで、気持ちが上向くから
 ・後輩から助けられるから
 ・後輩におごれるほど、自分は「売れた」と思い込めるから・・・
 
 いろいろあると思いますが、「勉強」に関連して言うと、次の事が言えるかもしれません。
 

・後輩に自分の仕事(お笑い)の話をすることで、頭の中を整理することができる。 
 成功体験を話すことで何が良かったのかをまとめられる。
 逆に失敗した話は、次のお笑いの「ネタ」として、受けるかどうか確かめることができる。

・一緒に飲食をして話しながら、互いの間合いを確認している。
 それが、他の番組で一緒に出演した時の「団体芸」に生きてくる。相方ではない人にでも、ボケやツッコミをテンポよく行える。

 関連して、こんなエピソードを目にしました。
 コロナ禍の中で入社した人の話です。
 
 入社後、すぐに在宅勤務になり、上司と直接会って話をする機会はなく、オンラインで業務の連絡などをするだけだったそうです。
 それでも、ある時、ようやく?出社することになり、上司とランチに行って、おしゃべり(プライベートの話~学生時代の思いで、部活・・・という他愛のない話)をしました。
 仕事には全く関係なく、在宅勤務の身であれば、「必要ない(無駄)」な時間だったという見方もできなくはありませんが、何と、その後の仕事への「やる気がぐんと上がった」そうです。「自分は、こういう人と一緒に仕事をしているんだ」と思ったら、「何か解像度が上がったみたいな気がした・・・」と感じたそうです。
 
 「仕事だけの付き合い」と言いつつも、

「どこまで突っ込んで話をしてもいいのか」
「相手は、どんなことを思うだろう」
「自分のことを理解してもらえているだろうか」

など、一緒に仕事をしている人の人となりを知れると、仕事への取組み方も変わってきます。モチベーションに影響します。
 
 さらに、話をする(アウトプット)することで、自分の経験や学習してきたことを整理し直しているので、それが、次の仕事、お笑いに生きていくのだと思います。
 そして、うまくいくことが増えて売れていくのかなと思います。
 
また、もう一つ。 

後輩にとっては「同じ先輩ばかりにおごってもらうと、伸びない」

とも言われているそうです。
 
 答えにたどり着く、仕事で成果を出す方法は「人それぞれ」です。
 先輩は、成功体験でも失敗でも「自分が通ってきた道」のことしか教えられません。
 同じ先輩とばかり飲んでいると、その道の一つしか、知る事ができなし、それがすべてだと勘違いしてしまいます。
 「自分にとって、どの道を通るのがよいのか」を判断するには、いろいろな先輩に話を聞いて、自分にあった道を選んでいく事が必要です。だから、様々な人から話を聞く事が大切なんだと思います。

・アウトプットすることで、成功体験や失敗のポイントを頭の中で整理する。
・仕事以外の互いの事を知ることで、モチベーションが上げる。
・独りよがりにならないように、「衆知を集める」つもりで、いろんな話を聞く。

 
お笑い芸人さんに限らず、いろんな仕事に生かせそうです。
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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