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焚き火の爆ぜる音が聞きたい

おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
今日も楽しくキーボードをパチパチ打っていると、急に表題の気持ちになったのです。
「嗚呼…焚き火の爆ぜる音が聞きたい」と。
ってな訳で、思い立ったら即行動!
当日宿泊できるキャンプ場を検索。
1件ヒットしました。
お値段、なんと300円!
即電話をかけました。
僕はあまりにも嬉しくて、サラリーマン人生で一番の電話対応をしてしまいました。
愛車をうんならかしてキャンプ場へと向かいます。
ちなみに「うんならかす」とは方言で、急ぐ・急いでという意味ですw

最寄りのスーパーマーケットで以下を購入しました。
牛肉、椎茸、赤ウインナー、ホッケ、烏賊リングのから揚げ、葱、インスタントラーメン、ペットボトルの特茶と水、缶ビール6缶、レモンサワー3缶。

自宅から愛車をうんならかすこと、1時間45分。
キャンプ場へ到着しました。
受付を済ませ、16番の番号札をもらうと、薪(500円)と炭(600円)を購入しました。
台車を借りて車内の荷物を積み込むと、16番に向かいました。
時刻は15時。気温22度。
「さすがに焚き火は早いか」
平日にも関わらず、6組のキャンパーたちがくつろいでいます。
6組ともテントは設営しているけど、誰も焚き火をしていません。

16番に到着した僕は、とりあえずテーブルと椅子をセッティングしました。
両隣は空いていて、一番近いキャンパーとの距離も20mあります。
ちなみにソロキャンは僕だけですけどネ。
朝から何も食べていなかった僕は、とりあえず牛肉を焼くことにしました。
テントは落ち着いてから設営すればいいでしょう!


佐賀牛。お値段860円。
ちなみに2割引きでこの値段ですョ。
僕は柔らかい牛肉に舌鼓を打ちながら、ビールを流し込みました。
美味い。美味すぎる。最高です。
僕は木漏れ日と目で会話をしながら、そよ風とは耳で会話を楽しみます。
普段の生活からかけ離れた大自然の中で飲むビールが美味すぎます。
「どんどん行こう!」
僕は独り言をいうと、烏賊リングのから揚げをアテに飲み続けた。

気づくと、辺りが暗くなっていました。
どうやら寝落ちしてしまったようです。
僕は足元に用意しておいたランタンをつけました。
アゴに垂れたよだれを、アルコールティッシュを使用して拭います。
「では、メインイベントを始めますか!」
またまた独り言を言った僕は、薪を割ろうとハンマーを右手に持ちました。
あの焚き火の爆ぜる音が、バチッ…バチバチっていうあの音が、ようやく聞ける!
だけど妙に辺りが静かなので、僕は周囲を見渡してみました。
「まさか…」
僕はテーブルに置いてあったスマートフォンをタップしました。
22時22分。
エンジェルナンバーだ! 
いい事あるぞ!
違う違う違う。
「駄目じゃん」
僕はうな垂れました。
キャンプ場の消灯時間は22時なのです。
何のためにここまでやって来たんでしょう!?
僕はクーラーボックスを開けました。
残っていたのはレモンサワーが1缶と、椎茸、赤ウインナー、ホッケ、葱、インスタントラーメン、ペットボトルの特茶と水でした。
つまり、自宅から車をうんならかしてキャンプ場に到着後、牛肉と烏賊リングのから揚げをアテに缶ビールとレモンサワーを飲んで泥酔し、寝てしまったのですネ。
「寒い」
僕は失意の中、リュックサックからパーカーを取り出して着ました。
トイレに行き戻ってくると、車内に入って寝ました。

翌朝、6時過ぎに起床しました。
「頭が痛い」
完全な二日酔いです。
僕はペットボトルの水をぐいぐい飲みました。
僕は車から出ると、大きく伸びをしました。
外は気持ちの良い秋晴れです。
だけど僕に焚き火を行う根気は、もはや残っておりません。
僕は昨日賑やかだった家族キャンパーに薪をお譲りしました。
もう一泊するそうなので炭も差し上げました。
「どれ~帰るか」
僕は車をうんならかすこと1時間45分。
無事に帰宅しました。
うくくッ………。


【了】

https://note.com/kind_willet742/n/n279caad02bb7?sub_rt=share_pw

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